POP3 及び IMAP でのメール受信を可能にする (CentOS 5.5)


dovecot で POP3 および IMAP を利用できるようにする

複数のパソコンで同じメールを受信する必要がある場合、一般的な POP3 よりも IMAP の方が都合が良い場合があります。

メールをサーバーからダウンロードして管理する POP と違って、IMAP はサーバー上のメールを操作する仕組みとして提供されていますので、サーバーにメールを残した状態でそれを端末から見るという前提のため、複数のパソコンでメールを読みたい場合に勝手が良くなります。

もっとも、POP3 も簡単で、インターネットが発展してきた当初からの受信手段として慣れ親しまれているメールの受信方法でもあります。

そんな観点から、今回は IMAP と POP3 の両方でメールを受信できるようにしてみたいと思います。

 

CentOS 5.5 では dovecot というパッケージを導入することで POP3 及び IMAP での受信に対応することが可能です。

dovecot は次のようにして yum 経由で簡単にインストールを行います。

yum install dovecot

これで、dovecot をインストールすることができました。

 

dovecot のインストールが完了したら、続いて設定ファイルを調整します。

設定ファイルは CentOS 5.5 では "/etc/dovecot.conf" として用意されていましたので、そちらの内容を編集します。設定ファイルにはいろいろと記載されているようですが、要所としては次のようになるでしょうか。

protocols = imap pop3

mail_location = maildir:~/Maildir

 

disable_plaintext_auth = no

だいたいこのような設定がコメントアウトされている個所があるので、それらについて上記のように設定します。

なお、今回は Maildir 形式でローカル配信されているものとして設定しています。もし mbox 形式でのローカル配信だった場合は、"mail_location" の設定を適切なものに変更する必要があります。

 

設定が終わったら、次のようにして dovecot の起動を行います。

service dovecot start

chkconfig dovecot on

これで POP および IMAP が利用できる状態になりました。