Apple MainStage で、ボリュームフェーダーが -∞ dB にリセットされる
DAW
Apple の MainStage アプリを使う準備をしていたところ、ファイルを開き直すたびに出力チャンネルストリップのボリュームが -∞ dB にリセットされてしまうことがあったので、その解決方法を探ってみました。
Apple の DAW ソフト MainStage を使おうと思って "コンサート" ファイルを作り編集していたのですけれど、アプリを閉じて起動し直すたびに、設定しておいたはずの出力チャンネルストリップのボリュームが -∞ dB にリセットされてしまうことがありました。
具体的には、上の画像で言うところの Main
や Output 3-4
、Output 5-6
、Output 7-8
という名前のついている出力チャンネルストリップのどれかのボリュームフェーダーがいちばん下まで下がってしまう感じです。
問題の症状
初めてコンサートを作成したときに「マスターボリュームを調整するまでは、このコンサートはオーディオ出力を生成しません」というメッセージが表示されて、それが起動のたびに毎回表示されるからそういうものかと思っていたのですけれど、ボリュームが -∞ dB になるのはマスターボリュームだけではなく、他の出力チャンネルに対するボリュームも一部だけが -∞ dB に戻ってしまっている様子でした。
ファイルを保存したタイミングにも、出力チャンネルストリップの一部で不思議な動きがあって。ステレオとして1つのストリップで表示されていたのが、モノラルとして2つのストリップで展開表示されるみたいになっていて、察するに予期しない動作を見せているような気がします。
不可解な動作だったため、出力チャンネルストリップの -∞ になってしまったボリューム設定を適切な設定に戻して保存し直しても、ときどき出力チャンネルストリップのどれかは直ることはあっても、全てが安定的に適切なボリューム設定を維持してくれませんでした。
出力チャンネルストリップを作り直して解決
不自然な動作のときには作り直すのが良いかと思い、試しに出力チャンネルストリップを削除して作り直してみたところ、ボリューム設定を適切に維持してくれるようになりました。
全ての出力チャンネルストリップを作りなおして、それ以来、何度アプリを閉じて開き直しても問題なくなりましたし、コンサートファイルを保存したタイミングで出力チャンネルストリップのステレオ・モノラル表示状態が勝手に変わることも無くなりました。
出力チャンネルストリップの削除
そんな、出力チャンネルストリップの削除には、ほんの少しだけコツが必要な様子でした。
そんなに難しいことではないのですけれど、出力チャンネルストリップは、存在するチャンネルストリップの Output
としてどれか1つででも設定されていると、削除できないようになっていました。
そのため、削除したい出力チャンネルストリップを Output
に設定している全てのチャンネルストリップを探して、それらの Output
を「出力なし」などに変えてから、使わなくなった出力チャンネルストリップを洗濯して
を押すことで削除できる様子でした。
出力チャネルストリップを削除したあとは、ちゃんとは覚えていないのですけれど、MainStage アプリを再起動したり、どれかのチャンネルストリップで改めて Output
に目的の出力先を指定することで、その出力チャンネルストリップが再登録される様子でした。