OS X Lion への Windows からのリモート接続のその後

SOFTWARE REPORT


Mac OS X 10.7 Lion への Windows からのリモート接続のその後

先日 Mac OS X Lion を Windows からリモート操作する でお話をした Windows 7 から Mac OS X Lion へのリモート接続のお話ですけど、それから 3 ヶ月ほど経過して、また少し使った感じが見えてきました。

 

Windows から Mac OS X Lion へのリモート接続を行う方法として、これまで RealVNC を使った方法 と、Splashtop Remote を使った方法 の二つをお話してきましたけど、結論としては、個人的には RealVNC を用いてリモート接続することがほぼ 100% な感じになっています。

Mac OS X Lion からは RealVNC を改造しなくても、ちゃんとイコール記号やシングルクォーテーションが打てるところも魅力ですし、それに対して Splashtop Remote の方は英語配列のキーボードとして扱われてしまうのがネックです。

また、Splashtop Remote の表示サイズの自動拡張が災いしてか、100% 表示にしても文字の発色が微妙でなんだか疲れるところは、文字をじっくり見ながら作業を行うプログラミングには不向きな感が否めません。

 

ただし、RealVNC だと接続に失敗する確率がとても高いところが難点です。

上手く行かない可能性があるのは Mac OS X Lion から登場したログイン画面のところだけで、上手く行くときは 1 発で上手くログインできるのですけど、上手く行かないときはパスワードの入力が終わるまでに固まってしまって、20 回以上【切断→再接続】の操作を行う必要が出てくるほどです。

その間に Mac OS X 10.7.2 へのアップデートがあったりして、ログイン画面に、これまでのパスワード入力画面に入る前に、ユーザーかゲストかを選ぶ画面が登場してしまったりして、再接続の際の手間も増えてしまいました。

 

この、パスワードを入力するまでの止まるタイミングですけど、ここ 3 ヶ月試してみても、決定的な条件は見えない感じです。

Mac を起動して直ぐでも上手く行くときと行かないときとがまちまちで、ずっと起動していたからと言って、つながらないということもないようです。

ただし、接続し直しを繰り返しているうちに、RealVNC でパスワードを入力してから Mac のログイン画面が表示されなくなることがあって、この場合には Mac を再起動させてあげるのは効果的な感じです。

 

また、接続できないのは運次第といった感はありますけど、成功しない場合によくある状況として、Mac OS 上で何か別のプログラムがダイアログボックスを表示して、ユーザーからの入力を求めている場面がありました。

たとえば Safari が、OS 起動時に自動起動して、POST データを再送信しても良いかとダイアログで尋ねてきている場合などには、RealVNC でのリモート接続に成功したためしがありませんでした。

 

そんな感じなので、今のところは、Mac 起動時にダイアログが表示される可能性がなるべく少なくなるように注意しながら利用していて、RealVNC でのリモート接続の成功率も、だいぶ高いような気がします。

失敗する場合は、何度も何度も再接続を試みて、それでもダメなときは Splashtop Remote で問題を解消できないかと接続を試みたりして、繋がらないときのストレスはなかなか大きい感じです。

このあたりのストレスが、今後の OS アップデートで解消されてくれたりすると、とても嬉しいのですけれどね。