PCG-505V/ABX に Windows XP を入れてみる
HARDWARE REPORT
起動の早さと安定性を求めて、PCG-505V/ABX に Windows XP Home Edition を入れてみました。
犠牲になるデバイスもありますが、ちゃんと動くようでした。
VAIO PCG-505V/ABX
SONY の VAIO PCG-505V/ABX というノートパソコンに Windows XP Home Edition をインストールしてみました。
この PCG-505V/ABX のスペックは大雑把に書くと次のような感じです。
CPU | MMX Pentium 300MHz |
---|---|
MEMORY | 64MB + 64MB (増設) |
解像度 | XGA ( 1024x768 ) |
インターフェイス | USB 1.1 / IEEE |
CD-ROM | 外付け ATAPI CD-ROM |
FDD | 外付け FDD |
HDD | IDE (ATA/33) 4.7GB |
サイズ | B5 ノート (厚さ 2cm ほど) |
けっこう古い PC ですけど、XGA で表示できること、ほぼ全てが外付けのために小型であることがとっても気に入っています。
それにスペックもまあまあですしね。まるで図ったかのように Windows XP ぎりぎりの推奨環境でした。とはいえ Designed for Windows 98 ですけど。
欠点を挙げるとするならば、キーボードのキーを押した感じがいまいちしないことと、USB ポートが左側に1ポート。PC カードスロットが 1 つといったところでしょうか。
Windows XP Home Edition のインストール
Microsoft Windows XP の魅力といえば、なんといっても安定性と起動の早さといったところでしょうか。
さらに、以前はディスクの容量がぎりぎりになってしまって大変だったのですけど、NTFS ならば手軽にファイルの圧縮ができるので、それにも期待していたりします。
さすがに時代遅れなノートパソコンなのでどこまで改善されるかはわからないし、逆に遅くなる可能性もありますけど、個人的には魅力がいっぱいだったので、さっそく Windows XP Home Edition をインストールしてみることにしました。
この PCG-505V/ABX は PC カード接続で CD-ROM を使用するので、もしかしたら CD-ROM からの起動はできないかもと心配でしたけど、そんなことはありませんでした。
Windows XP Home Edition の CD-ROM を PC カード接続の IDE CD-ROM に挿入して電源を入れると、あっさりと CD-ROM から Windows XP のセットアップを始めることができました。
その後もすんなりと作業は進んで、普通に時間をかけて XP Home Edition のインストールは完了しました。
インストールが完了して使ってみた感想は、とりあえず起動にかかる時間は 「普通」 といった感じです。早くもなく遅くもなく、そんな印象です。
気持ち、Windows Me よりは早いような気がします。そして全体的な操作もまあまあの速度みたいです。
スパイダーソリティアを動かしてみると若干遅いかなという感じはありましたけど、それでも全体的には実用的なレベルだと思います。そもそもディスクアクセスが遅いので、最近の PC 並みというわけには行かないですけどね。
そのままでもストレスなく操作することはできますけど、メニューとかの影を落とさないように設定したら 「軽い」 感じが得られたので、いまは影を落とさずに使っています。
あと電源のオプションで、APM を有効にしておくと、Windows を終了したときに自動的に電源が落ちるようになるので便利です。
対応できないデバイスもあり…
問題のデバイス周りはちゃんと認識されたのでしょうか…。
ということでデバイスマネージャを見てみると、Sony Internal Modem (モデム) と、IEEE 1394 コントローラ (その他のデバイス) が認識されていない状態でした。
ディスプレイアダプタは NeoMagic MagicGraph128ZV/ZV+/XD driver というのが認識されていて、800x600 の 24bit カラーになっていました。
ディスプレイ設定を変更して、1024x768 に変更してみたところ、なぜか 16bit までしか発色できなくなってしまいました。Windows Me だったころは 24bit 出せたはずなのですけどね。
とりあえず、SONY のダウンロードページを確認してみましたけど、PCG-505V/ABX のところには XP 用のアップデートは公開されていないようです。
いろいろと探してみたところ、 http://vcl.vaio.sony.co.jp/products/winxp/products/pcg_505v.html にて、Windows XP 関連の情報がありました。
これをみると、推奨基準の 300MHz という CPU 基準は、MMX Pentium には当てはまらないということで、SONY 自体は導入しないことを推奨しているようです。
ということはきっとデバイスドライバ等は公開されていなそうですね。
とりあえず、個人的には今のところ、MMX Pentium 300MHz でも問題なく動きそうな気がするのでそのまま使用してみることにします。
とりあえず、ちょっと XP 対応ドライバは期待できなそうです。i-Link と MODEM は使えないつもりでいた方がよさそうですね。