Windows Live ムービーメーカーを使って Windows Media Center で録画した映像を WMV 形式に変換する

SOFTWARE REPORT


Windows Media Center の録画データ

Windows 7 の一部のエディションに搭載されている Windows Media Center で録画したテレビの映像は "WTV" 形式で記録される様子です。

Windows Vista で録画していた頃は "DVR-MS" という形式だったように思いますが、いずれにせよ、Windows XP が搭載されたノートパソコン等の他のパソコンでも録画したデータを見たいようなときにはそれを簡単に見ることはできませんでした。

"WTV" 形式のファイルを右クリックすれば "DVR-MS" 形式へ変換するメニューを選択することが出来るようにはなっていましたが、それだけでは他の PC で映像を見ることは簡単ではありません。

そんな中、Windows Live ムービーメーカーを使えば、Windows では一般的な "WMV" 形式に変換することが出来そうな情報が得られたので、さっそく試してみることにしました。

 

Windows Live ムービーメーカーをインストールする

Windows Live ムービーメーカーは Windows 7 には標準では入っていないようですが、平成 22 年 5 月 18 日現在、Windows Live on MSN からダウンロードすることが出来るようになっていました。

こちらの 「アプリケーション」 から 「ムービーメーカー」 の "今すぐダウンロード" リンクをクリックすると、ムービーメーカーのダウンロードページが表示されます。ここで 【今すぐダウンロード】 ボタンを押してアプリケーションをダウンロードしたら、それを実行して、インストールを開始します。

インストールする製品として "ムービーメーカー" の他にもいくつか選択されているようでしたけど、今回はムービーメーカー以外は必要ないので、他についてはチェックを外しておくことにします。

インストールは手順に従って進めて行けば特に難しいことはありませんでしたが、インストールの際は "Internet Explorer" と "Windows Live Messenger" を終了する必要があるようでした。途中で、これらのプログラムを閉じてもらうこともできるので、分からなくても上手く行くようにはできているようです。

インストール自体は数分ほど時間がかかりましたが、操作自体は数回程度の手間で、簡単にインストールすることができました。

 

ひとつ、あえて注意点としては、インストール完了後の "もう少しで完了です" と表示された画面のところで、Bing を標準の検索エンジンにする設定と、おすすめページをブラウザー起動時に表示されるページにするという 2 つの項目が ON になっているところでしょうか。

ともすると使い勝手が変わるこれら 2 つの項目だけに、選択できる状態になっているとはいえ、流れに任せて進むと勝手に変わってしまうのは混乱のもとのように感じます。少なくとも個人的には変わってもらっては困るので、これらのチェックは外してから 【続行】 ボタンを押しておきました。

ともあれインストールが終わると、スタートメニューのプログラムの中に "Windows Live" として "ムービーメーカー" が表示されるので、そのアイコンを選択することで、ムービーメーカーを起動することが可能になりました。

 

"WTV" 形式を "WMV" 形式に変換する。

Windows Live ムービーメーカーをインストールしたら、これを使って Windows Media Center で録画した "WTV" 形式や "DVR-MS" 形式の映像データを Windows Media Player で再生可能な "WMV" (Windows Media Video) 形式に変換することが可能です。

Windows Live ムービーメーカーを起動したら、画面上の "ビデオおよび写真をここにドラッグするか、ファイルを参照してください" と表示された領域内に、"WTV" 形式の映像ファイルをマウスでドラッグアンドドロップします。"DVR-MS" 形式の映像ファイルについても扱い方は同じです。

すると、映像データが読み込まれるので、メニューから 「ムービーの保存」 → 「標準画質」 とすることで、"WMV" 形式でデータを保存することが出来ました。

保存には 30 分程度のアナログ放送番組で、自分の環境では 10 分程度かかりましたので、保存にあたっては少し時間がかかるつもりでいた方が良いでしょう。また、標準画質では解像度が低く感じられる場合には、高画質などに変換するのもよさそうです。また、ついでに前後の不要な CM をカットしておくのもムービーメーカーなら簡単にできます。

なにはともあれ、これで "WTV" 形式や "DVR-MS" 形式の映像データを "WMV" 形式に変換することが出来ました。これでほかの PC でも Windows Media Player を使用して、録画した映像を見ることができるようになりました。