VMware Workstation 4.0 でサウンドアダプタを使用する
SOFTWARE REPORT
VMware Workstation 4.0
日本では 株式会社ネットワールド さまより販売されている、VMware。これを利用することで Windows または Linux 上にて仮想マシン (DOS/V) を構築して起動させることが出来るようになります。Windows のほかにも Linux 機を持ちたいとか、OS との相性の問題で複数の環境を用意したいとか、そういったときに非常に便利なソフトウェアです。
ディフォルトではホスト OS との兼ね合いからサウンド関連がインストールされないらしいのですけど、今回、ゲスト OS をメインマシンとして使おうと思ったので、サウンド周りの調整をしてみることにしました。
それはそうと、ホスト OS に アーク情報システム さまの CD 革命バーチャルを入れて、それを共有ドライブとしてゲスト OS を使うと、これがなかなか便利なのです。コンパクトな USB ハードディスクを1台装備してそこへ仮想 CD-ROM データを保存すると、まるで CD ラックな感覚です。
どの仮想マシン上でも CD 革命バーチャルの恩恵を得られていい感じでした。
仮想マシンの調整
まずは仮想マシン自体に、サウンド機能をサポートさせます。
仮想マシンの設定にて、ハードウェアとしてサウンドアダプタを選択します。そして、通常はディフォルトのアダプタに割り当てればいいですけど、場合によってはホスト OS のほかのサウンドに割り当てるなど調整します。
また、起動時からサウンドを有効にするためには、「起動時に接続」 にチェックを入れておきます。
サウンドアダプタ周りの確認
VMware Workstation 4.0 では、サウンドアダプタとして "Sound Blaster Ensoniq Audio PCI" 互換のものが用意されているようです。それまでは "Sound Blaster 16 or AWE-32" 互換だったようです。
このサウンドアダプタなのですけど、VMware Workstation 3.x で作成した仮想マシンを VMware Workstation 4.0 で使用した場合、以前のままのアダプタが使用されるとのことでした。
今回は、VMware Workstation 4.0 にて新規作成したはずなので Ensoniq Audio PCI の方だと思いますけど、念のため確認してみることにします。確認の仕方は、その仮想マシンを構成している vmx または cfg ファイルの "sound.virtualDev" の値でわかるようです。
この値が "sb16" ならば "Sound Blaster 16 or AWE-32" で、"es1371" ならば "Sound Blaster Ensoniq Audio PCI" とのこと。
ところが実際に確認してみると、sound.present = "TRUE" という記載さえあるものの、肝心の sound.virtualDev というものはありませんでした。まあ、ディフォルトで "Sound Blaster Ensoniq Audio PCI" になるらしい説明だったので、おそらくはこれで問題ないのでしょう。
ゲスト OS へドライバをインストール
今回はゲスト OS として、Windows Server 2003 を想定しています。
デバイスマネージャを起動したら、自動認識されているのか "Creative AudioPCI (ES1371,ES1373) (WDM)" というドライバがインストールされていました。もしインストールされていなければ、コントロールパネルの 「ハードウェアの追加」 を使ってドライバを追加する必要があります。
既にインストールされているサウンドドライバですけど、VMware の公式サイトで発表されている "Sound Blaster Ensoniq Audio PCI" なるドライバがないかどうか調べてみました。けれど、それらしいものは見つかりませんでした。
サウンド自体もちゃんとなるし、とりあえずは問題なさそうです。
サウンドアダプタ周りの微調整
使ってみると、ホスト OS の音量が自然に下がっていたりすることがありました。
調べてみると、どうやらゲスト OS と音量調節がシンクロするとかどうとか…。これをしないためには、仮想マシンの設定ファイル .vmx の中に次の行を追加して再起動してあげるといいとのことでした。
pciSound.enableVolumeControl = "FALSE"
もしホスト OS の音量調整が狂ってしまって面倒な場合は、試してみるといいかもしれないです。