Windows Server 2008 Server Core: ネットワークアダプタを設定する

SERVER


ネットワークアダプタの設定状況を確認する

従来のネットワークアダプタ情報の確認としては、次のコマンドが一般的ではないかと思います。

ipconfig /all

このようにすることで、画面上にネットワークアダプタに関する一連の情報が出力されます。一度に関係する情報がたくさん表示されるため、便利な反面、時には必要な情報を探しにくいこともあるかもしれません。

ネットワーク設定を確認する方法として、Windows Server 2008 には "netsh" コマンドがあります。このコマンドを用いることで、ネットワークに係るいろいろな情報を調べることができるようになっている感じです。

たとえば "netsh interface" に続けて "show interface" と続ければ、PC に登録されているネットワークアダプタを確認することができます。

 

netsh interface ****

show interface PC に登録されているネットワークアダプタを確認します。

他にも、以下のようなさまざまな命令が用意されています。

 

net interface ipv4/ipv6 ***

show interfaces IPv4/IPv6 用として登録されているインターフェイスを確認できます。
show addresses 各インターフェイスに登録されている、IP アドレスやサブネットマスク, ゲートウェイ情報を確認できます。
show ipaddresses 各インターフェイスに登録されている IP アドレスを確認できます。
show config 各インターフェイスの基本的な設定内容を確認します。IP アドレスやゲートウェイ, DHCP の状態などを確認できます。
show dnsservers 各インターフェイスに登録されている DNS サーバを確認できます。
show winsservers 各インターフェイスに登録されている WINS サーバを確認できます。

この中でも、特に "show interface ipv4 show interfaces" は、これを実行することで確認できる "Idx" 番号が、変更対象のインターフェイスを指定するのに使用できます。

変更の際にはインターフェイス名 "ローカル エリア接続" などでも問題はないのですが、指定するのも何かと面倒な時もあるかと思うので、そういった際に何かと重宝するかもしれません。

 

IP アドレスを設定する

インターフェイスに固定的な IP アドレスを設定する

たとえば、"ローカル エリア接続" の IP アドレス (IPv4) を "192.168.0.1" に、ネットマスクを "255.255.255.0" に、ゲートウェイを "192.168.0.254" に変更する場合、下記のように行います。

netsh interface ipv4 set address name="ローカル エリア接続" source=static address=192.168.0.1 mask=255.255.255.0 gateway=192.168.0.254

ここで、name="ローカル エリア接続" の部分は、ネットワークアダプタ名を直接指定することの他にも、"netsh interface show interface" で取得できる Idx 番号を、たとえば name=2 というように指定することが可能です。

 

IP アドレスを DHCP サーバからの自動取得に設定する

ネットワークアダプタに対して DHCP から IP アドレスを割り当てたい場合には、次の命令を使用します。

netsh interface ipv4 set address name="ローカル エリア接続" source=dhcp

このように、source 引数に "dhcp" を指定することで、DHCP からの IP アドレス取得となります。

 

名前解決用 DNS サーバを登録する

名前解決用の DNS サーバを登録する

名前解決用の DNS サーバを登録するには、次のような命令を使用します。

netsh interface ipv4 set dnsserver name="ローカル エリア接続" source=static address=192.168.0.128 register=both

name 引数にはインターフェイス名を指定しています。source 引数に "static" を指定し、address 引数として DNS サーバの IP アドレスを指定することで、指定したインターフェイスに対してプライマリ DNS サーバを登録することができるようになっています。

なお、register 引数には、次の値を指定するにより、DNS への動的追加方法を指定できます。

primary プライマリ DNS 差フィックスのみ
both プライマリ DNS 差フィックス及び接続固有の差フィックス
none 動的 DNS 更新を行わない

 

セカンダリ DNS サーバを登録したい場合には、次のように "set" のところを "add" に変えて、次のような形でコマンドを発行します。

netsh interface ipv4 add dnsserver name="ローカル エリア接続" address=192.168.0.129

このとき、たとえば引数に "index=2" というように、追加したい番号を指定することができます。その番号に既に登録されている場合は、それを以降の番号に移動した上で、そこに差し込む形になるそうです。

なお、この index に指定する数値は、単純な通し番号となるようです。たとえば、既に 2 つの DNS が登録されている状態で、index=5 とした時は、実際には 3 番目に登録されることになります。

 

登録した DNS サーバを削除する

登録した DNS サーバを削除するには、次のような命令を使用します。

netsh interface ipv4 delete dnsserver name="ローカル エリア接続" address=192.168.0.129

このようにすることで、"ローカル エリア接続" に登録されている DNS サーバのうち、"192.168.0.129" のものを削除することができます。

また、すべての DNS 情報を削除したい場合には、"address=all" とします。

 

DNS サーバの情報を DHCP サーバから取得する

DNS サーバの情報を DHCP サーバから取得するようにするには、次のように設定すればいいそうです。

netsh interface ipv4 set dnsserver name="ローカル エリア接続" source=dhcp register=both

ここで "register" 引数として指定可能な文字列は、"名前解決用の DNS サーバを登録する" に記したものと同じです。

 

名前解決用の WINS サーバを指定する

WINS サーバの登録方法も、基本的には DNS サーバの登録の時と同じです。

DNS サーバ登録の際には "dnsserver" としていたところを、今度は "winsserver" として指定する感じです。少し違うところとすれば、DNS の時には指定可能だった "register" という引数が、今回は不要という点でしょうか。

 

WINS サーバを登録する

netsh interface ipv4 set winsserver name="ローカル エリア接続" source=static address=192.168.0.128
netsh interface ipv4 add winsserver name="ローカル エリア接続" address=192.168.0.129

登録されている WINS サーバを削除する

netsh interface ipv4 delete winsserver name="ローカル エリア接続" address=192.168.0.129

WINS サーバを DHCP サーバから取得する

netsh interface ipv4 set winsserver name="ローカル エリア接続" source=dhcp