USB 3.0 対応メモリ RUF3-JM16GS-BR を使ってみる
HARDWARE REPORT
USB メモリ RUF3-JM16GS-BR
USB ハードディスクが急遽 2 基必要になったのですけど、仕舞い込んであったもう 1 基を出してきたところ、すっかり壊れてフォーマットできなくなっていました。
あまっていた 2.5 インチハードディスクに換装してみても、そのディスクさえ壊れてしまっていて、やはり 5 年以上もおいてあった磁気ディスクというのはダメになってしまうものですね。
そんなこんなで、出かけた途中の電気屋さんで USB メモリを購入してみることにしました。
購入したものは、BUFFALO の USB 3.0 に対応した USB メモリです。
パソコンのデータ移行で使用したいと思っていたものだったので、少しでも速い方が良いかと思い、USB 3.0 (4.8GBbps) に対応した USB メモリーを購入してみることにしました。
ただ、平成 24 年 4 月 9 日現在では、まだメーカーパソコンで USB 3.0 に対応しているものも少ないように思いますし、移行元の古いパソコンならなおさらなので、運良く USB 3.0 に対応しているパソコンがあったときにだけ恩恵が得られることになるのでしょう。
そうでない場合でも USB 2.0 (480Mbps) に対応しているので、100Mbps の LAN 経由で転送するよりも高速なデータ移行ができます。
USB 2.0 の場合は 1Gbps の LAN には規格上の速度は劣りますけど、USB と比べて LAN での移行は、通信の安定性に大きく左右されたり、エラーとなれば最初からやり直しとなるケースが多いので、そういう面でも USB 2.0 のほうがずっと安心感がある気がします。
迷ったのが容量で、今回購入した 16GB は、データ移行を行うのに、場合によってはぜんぜん足りないこともありえます。
色違いの製品であれば 32GB や 64GB もあったのですけど、それくらいの容量になるとぐんと値段が高くなるのと、基本は USB ハードディスクを使ってやろうと思っていたので、何かのときにちょっと使える容量として 16GB のものを選んでみました。
この USB メモリは何かのときの備えとして持ち歩くものとして、将来的には SSD を買って外付け USB ハードディスクを作り、それをデータ移行の際のメインの記憶装置としたいところです。
RUF3-JM16GS-BR を使ってみる
USB 3.0/2.0 対応 USB メモリー RUF3-JM16GS-BR を購入して、まずはさっそく USB 2.0 ポートに接続してみました。
Windows 7 では自動的に認識されて使えるようになったのですけど、最初から USB メモリーの中に "RUF_S_DL.EXE" というファイルが保存されていました。
付属のツールについて
なんか変なものではないかと調べてみると、これはどうやら USB メモリーに関する各種ツールのダウンロードページを表示させるプログラムでした。
ダブルクリックすると、入手可能なツールのリストが表示されるので、必要なツールを選んで【ダウンロードページを開く】をクリックすると、そのツールのダウンロードページが表示されます。
ここに載っている "Secure Lock Mobile for USB メモリー" と "Disk Formatter Lite for USB メモリー" については、RUF3-JM16GS-BR のダウンロードページには表示されないものの、このツールが無くても BUFFALO のページ のサイトない検索で探すと誰でも見つけることができるようになっていました。
これなら、この最初から入っていた "RUF_S_DL.EXE" 関係のファイルは、消してしまってもきっと支障はなさそうですね。
メモリのアクセス速度
さて、せっかく USB 3.0 対応のメモリーを購入したので、ちょっとベンチマークをとってみることにしました。
CrystalDiskMark 3 というベンチマークソフトを使って USB 2.0 接続での RUF3-JM16GS-BR のベンチマークを取ってみると、結果は次のような感じでした。
これを、差込口を USB 3.0 に変えてベンチマークを取ってみたところ、次のような感じになりました。
これを見ると結局のところ、読み取り速度は、連続読み取りや 512KB 単位, 4KB 単位のランダムリードであれば USB 2.0 から USB 3.0 になることで大幅な向上が見られましたけど、書き込み全般においては、USB 2.0 でも USB 3.0 でも大差ないか、むしろちょっと遅いという結果になってしまいました。
まあ、パソコンの引越しで見た場合、今のところは引越し元のパソコンは USB 3.0 対応のものはわずかと思われるので、引越し先での読み込み速度が向上するだけでも助けになるとは思いますけど、せっかくの USB 3.0 でも書き込み速度が変わらないというのは、ちょっと残念なところです。
そう思いながらも、これまで使っていた USB ハードディスクのベンチマークを取ってみると、読み込みについてはなかなか良い線いっている感じが伺えます。
それでもやはり、とりわけランダム書き込みは USB ハードディスクの方が得意のようですね。
読み込み速度は USB 2.0 メモリと比べても遅かったですけど、読む込むには必ず書かないといけないことには、パソコンのデータ移行のような 1 度書いて 1 度読んでそれっきりな用途については、やっぱりこの外付け USB 2.0 ハードディスクの方が向いていそうな気がしました。
使ってみて気になったこと
この RUF3-JM16GS-BR を使って気になったこととしては、アクセスインジケーターが搭載されていないところでしょうか。
USB ハードディスクや USB メモリーでは、アクセスしているときに LED がちかちか光るタイプのものもよくみますけど、この USB メモリーには LED が無いので、アクセス中かどうかを目で見て判断することができない感じです。
ほんのちょっとしたところですけど、LED があるのに慣れていると、それがないだけでなんだか不安な感じがしました。
後は、キャップなしの USB メモリーなので、筆箱などに一緒に入れていると、ペン先で壊したりしないかどうかが少し心配です。
また、USB 端子がスライド式なので、もしそのスライドの固定が甘くなったりした場合、USB ポートに挿そうとしても USB 端子が引っ込んでしまったりしないかが気がかりでした。今のところは、硬めの USB ポートであっても、変にひっこむことなく、ちゃんとさせてはいますけれど。