YAMAHA の USB スピーカー YST-M45D を使ってみる

HARDWARE REPORT


YAMAHA YST-M45D

ちょこっと別件で買い物に出ていたところ、そういえば今使っている小さなスピーカーがざらざらいって調子が悪い感じだったので新しいスピーカーを見てみました。

すると、YAMAHA 製の YST-M45D なる USB 接続のスピーカーがあったので思わず買ってしまいました。

 

このスピーカーの仕様は次のような感じです。この仕様は、2003/09/14 現在に付属していた説明書から抜粋したものです。

スピーカーユニット 8cm フルレンジコーンタイプ:防磁型
出力 12W + 12W ( 1kHz, 4Ω, 10%T.H.D )
入力感度 200mV ( 1kHz, 12W/4Ω )
入力インピーダンス 20kΩ
再生周波数帯域 70Hz 〜 20kHz
信号入力端子 3.5mm ステレオミニジャック x 2
USB デジタル x 1
信号出力 3.5mm ステレオミニジャック x 1
出力レベル: 0.7V/330Ω (200mV)
ヘッドフォン出力 3.5mm ステレオミニジャック x 1
出力レベル: 0.45V/30Ω (200mV)

オーディオ関連の細かな仕様についてはよくわかっていないのでなんともいえないですけど、個人的に魅力的なのが、2系統のアナログオーディオ入力を備えているところでした。

USB オーディオのほかに、2つの機器を一緒にミックスして再生できるのがうれしいです。

 

Windows XP Professional で使ってみる

インストール

今回は Windows XP Professional にて、この YST-M45D を使ってみようと思います。

とりあえず箱から取り出してみると、黄色の紙で 「デバイスドライバのインストールが完了するまで PC と本機を USB ケーブルで接続しないでください。」 との注意書きがありました。

が、説明書を読んでみると、デバイスドライバのインストールは USB ケーブルを接続すると自動的に行われるのだとか…。

ほかにも、サイトの公式情報を見ると、デバイスドライバの CD-ROM が付属しているとのことなのですけど、購入した YST-M45D にはそれらしいものはついていませんでした。また、説明書の付属品一覧にもそのような記載はなしです。

 

なにはともあれ、説明書どおりのインストールを行ってみます。ただし、説明書の Windows 2000 Professional 向けの記載の方法ですけど。

パソコンの電源を入れて、YST-M45D の電源を入れて…。

Windows XP Professional に Administrator (管理者) 権限でログオンして、USB ケーブルを接続してみると、自動的に検出されて適切なドライバがインストールされたようでした。

「ヒューマンインターフェイスデバイス」 カテゴリの中の 「HID 準拠コンシューマ制御デバイス」 と、「USB (Universal Serial Bus) コントローラ」 カテゴリの中の 「USB 複合デバイス」 が該当するデバイスドライバだそうです。

 

調整

オーディオ設定の調整をしようとコントロールパネルを開こうとしたところ、なにやらエラーを知らせるダイアログボックスが表示されてしまいました。

To enable the advanced sound effect for gaming, please make sure the setting of Hardware Acceleration is "full". The directory is as below: Control Panel -> Multimedia(Win98)/Sound & Multimedia(Win200, Me)/Sound & Audio Device(WinXP) -> Audio -> Playback/Advance... -> Performance -> Hardware Acceleration.

とりあえず…、「ゲームで Advanced Sound Effect を有効にするには、コントロールパネルの 「サウンドとオーディオデバイス」 プロパティの 「オーディオ」 タグから詳細設定を行って、「パフォーマンスの」 ハードウェアアクセラレーションを ”最大” に設定せよ、ということなのでしょうか。

とりあえず確認してみるとすでに ”最大” に設定されているようです。

自分自身がエラーメッセージを取り違えているのかもしれないのですけど、とりあえずコントロールパネルを開くたびにエラーがでるまま、ほかの設定を確認してみることにしました。

 

コントロールパネルから 「サウンドとオーディオデバイス」 を開いて…。

オーディオタグの 「音の再生」 の規定のデバイスとして 「YAMAHA YST-M45D USB Speaker」 が選択されていることを確認します。

ハードウェアタグの、PC に装着している CD-ROM ドライブのプロパティを表示して、「この CD-ROM デバイスでデジタル音楽 CD を使用可能にする」 にチェックを入れます。対応していない CD-ROM の場合はチェックができないとのことですが、自分の環境ではちゃんとチェックを入れることができました。

これで設定の確認は完了だそうです。

 

エラーの調査

説明書の指示のとおりに再起動してみましたが、依然、コントロールパネルを表示しようとするとエラーメッセージが表示されてしまいます。

とりあえず YAMAHA の公式サイトの FAQ を参照してみたのですけど、とりあえず Windows XP には対応していて、自動的にインストールされているドライバを利用すればいいとのこと…。

 

そんなこんなでこまりつつも、オンボードの AC'97 サウンドデバイス用のコントロールパネル 「サウンドエフェクトマネージャ」 を開いてみたところ、例のエラーメッセージが表示されました。

どうやら AC'97 が警告を発していたようです。規定のデバイスとして AC'97 を設定してしまえば、エラーは表示されなくなりました。もっともこれでは何の意味もないのですけど。

ならばオンボードの AC'97 を無効にしようかとも思ったのですけど、こちらはライン入力で必要だったのでとりあえずはそのまま使ってみることにします。

 

以上から、コントロールパネルの 「サウンドエフェクトマネージャ」 が悪さをしているだけのようなので、とりあえずこのコントロールパネルを無効にしてしまいました。

このコントロールパネルのファイル名は "alsndmgr.cpl" なので、これを取り除いてしまえば OK です。が、自分は Microsoft PowerToys for Windows XP なるソフトウェアをつかって調整を行いました。英語版のソフトウェアですけど、こういった調整にはとっても便利なのでした。

 

使ってみた感じ

ログオン直後の WAVE サウンドとかの立ち上がりがちょこっとだけカットされてしまうような感じがありますけど、それ以外はいたって良好な感じでした。

素人の耳ですけど、今まで使っていた (安い) スピーカーと比べて音が透き通っている感じがしてとってもいいです。USB のみならずアナログオーディオ接続の音も以前より断然きれいでした^^

 

入力ラインが2つついているのも非常に重宝してます。

PC にビデオキャプチャーカード (内臓) を載せているのですけど、この音声は LINE 出力で持ってこなくてはいけないので、これをそのまま YST-M45D の方へ持ってくればいいのでありがたいです。実際にはいったん AC'97 の LINE 入力へ差して、AC'97 の LINE 出力を YST-M45D へ持ってきているのですけど。

もう一系統あるので、こちらはもう一台の Macintosh の LINE 出力を持ってきて使ってます。