千歳ゆるい勉強会 vol.3 に参加してきました #ゆるちとせ

勉強会

南千歳付近で勉強会を開ける場所はないかと探していたら不意に見つけた千歳ゆるい勉強会」に参加してみることにしました。

大学祭「稜輝祭」の一部として開催されていて、懐かしくも新しい勉強会の舞台がそこには広がっていました。


もともとのきっかけは、北海道の南千歳あたりで勉強会を開けないものかな — みたいに思ったことがきっかけでした。 貸会議室を探してみるも、ないことはなさそうなものの見つかったのはオープンスペースな感じで、もっと個別な会議室はないかと探してみているところでした。

そんなふうにして場所を探している中で不意に見つかった、南千歳で に開催される勉強会「千歳ゆるい勉強会 vol.3 」が目に留まって、それが純粋に楽しそうだったものだから、この機に参加してみることにしました。

大学施設内での勉強会

募集ページには「スライドをみんなで持ち寄って技術発表する勉強会」みたいに記されていて、こういう勉強会は最近の首都圏ではほとんどなくなった気がして興味の湧いたところでしたけれども、それに加えて 公立千歳科学技術大学 内での開催というところにも大きな魅力を感じたりしました。

大学内での開催ということは学生さんが主体になっているのが容易に想像できて、それがまた未来を感じてその空間に触れてみたくなったりとかして。嬉しいことに大学祭「第23回稜輝祭 」期間で一般の人も参加できるとのことで、こんな機会は滅多になさそうで逃すのも悔やまれそうで、参加させて頂くことにしました。

せっかくなので発表する題材も用意しながら — そんなふうに思えたことも、かつての誰でも発表歓迎な勉強会が盛んだった頃を思い出すようでなつかしく思える限りでした。

発表内容

そんな今回に用意した発表は、Swift 5.9 の新機能「所有権」についてのお話です。

Swift 所有権 要諦 #ゆるちとせ from Tomohiro Kumagai

発表までの経緯

この話題は、最近に週3回ペースでオンライン開催している 株式会社ゆめみさんの、やさしい Swift 勉強会第300回 あたりで話題に挙げてみたものなのですけれど、自分的にはかつて C++ の右辺値参照 を調べたことがあったのでこちらも大丈夫だろうと軽く構えていたのですけれど、いざ Swift の所有権となると、理屈はわかったつもりになっても実際に使うと理解と違った動きを見せて、大いに混乱してしまいました。

そこで改めて所有権について整理して、来る に開催された iPhone Dev Sapporo 勉強会 で話してみたのですけれど、今度こそ完全に理解したつもりになって臨んでみるも、話してみるとやっぱり混乱してしまい。

そうして再び改めて要所を整理して理解に臨んだ結果が、こちらの「Swift 所有権 要諦」になります。

修得の手応えとしては

そんなふうにして学んでみた手応えとしては、Swift 所有権の要所は整理できた気はするものの、やはりまだもう少し使って慣れていかないと捉えきれなそうな感じでした。

そんな感じで自在に使えるには程遠いものの、とはいえひとまずの着目すべきポイントは見つけられたような気がして、 まずまずの学習成果は得られたような気がします。Swift の所有権はまだ、特にプロトコルと併用する際に制約が多かったり、コンパイラーのバグにちらほら出会ったりする段階なので、この調子でそちらの改善と共に理解を進められたら良いのかなと思うところです。

大学祭の催しとしての勉強会

ところで今回の 千歳ゆるい勉強会 に訪れた後で初めて気づいたのですけれど、この勉強会自体が「文化祭の催しもの」のひとつになっていました。

\

自分はてっきり普通の勉強会に思っていたから、学外の人が入れる文化祭期間中にどこかの教室を借りて勉強会をするのだろうと思い込んでいましたけれど、それ自体は間違いなかったもののまさかのパンフレットに掲載されていて。さすがにプログラミングの勉強会なので一般来場者でごった返すまでにはいかないけれど、Connpass での募集ページではそれほど多くない参加者数だったものだから、それと比べた人の多さになかなか驚きつつも、その在り方が新鮮で楽しく感じられました。

開催側に混ぜてもらえた心地

そんな感じで思いがけずに、大学祭の催しもののひとつに発表側で参加させてもらえることになって、なんだかまるで大学祭そのものの学生側に混ぜてもらっているような体験ができました。こういう機会の描き方、とても上手に感じられて感動です。

ゆるい勉強会

それともうひとつ印象的だったのが、集まりの名前にも打ち出されている「ゆるさ」でした。 基本は仲間内なのか、訪れてすぐは主催っぽい人は窺えるものの、部外者な自分としてはこのまま席に座ってて良いのかハラハラしたりはしましたけれども、始まってみれば仲間内とか外とか関係なくのびのびとした空気感が広がっていました。

進行のゆるさも興味深くて、発表順番は発表者の挙手性だったり、発表内容も把握していなくて「どんな話かなー」みたいに楽しんでらしている姿が好印象でした。こういう純粋に良い意味で皆に任せてらしている感じ、これぞ勉強会って感じがして、そんなところもとても居心地が良くて。こういう平和な大胆さって素敵に感じます。

参加を終えて

そんな勉強会に参加してみて、なによりこのような生っ粋の勉強会文化が大学という場に育まれていること、集まるみんなの楽しそうな感じが心にのこるひとときでした。

とっても学生らしくて、最近どんなことをしてるよー的な生存報告発表があったり、専門性の感じられるお話だったり、顧問の先生がエンジニアTシャツについて熱弁して颯爽と去っていかれたり。などなど、みんながみんな活気を持ってらしてて元気のもらえる勉強会。そんな中に勝手ながらに混ぜてもらって発表をした自分にも、主催な人が「また大学にきて聞かせてほしいくらい、夢中にきいた」と聞かせてもらえたりして。こちらこそ熱心に耳を傾けてもらえて嬉しかったですし、むしろこちらこそまた話に伺いたいものです。

総じて、次の機会にまた訪れたくなるくらい、とても素敵な集まりでした。これからもこういう集まりが末長く続いていってもらえたら嬉しいものです。楽しい機会をありがとうございました。