起動時に SMB ボリュームをマウントする
COMMON SETUP
SMB ボリューム
SMB、Server Message Block。
これは、主に Windows 系 / Windows NT 系で使用されている、ファイルやプリンタを共有するためのプロトコルです。これによって、他のコンピュータにあるフォルダを、簡単に利用することができるようになっています。Linux の場合も、Samba というソフトウェアによって、この SMB を用いた通信ができるようになっています。
Vine Linux 2.1 には、標準で搭載されていますので、smbclient や smbmount といったソフトウェアを使って、比較的簡単に Windows のフォルダにアクセスすることができます。
mount コマンドを使用する
Vine Linux 2.1 では、mount コマンドを使用して、SMB ボリュームをマウントすることができます。
mount -t smbfs -0 username=xxxxx,password=yyyyy //servername/volume /mountpoint
ちょっと長くなってしまいますけど、雰囲気的にはこのような感じです。
username=xxxxx
xxxxx の部分には、SMB ボリュームを使用するためのユーザ名を記述します。
password=yyyyy
yyyyy の部分には、username で指定したユーザ名のパスワードを指定します。
//servername/volume
この部分は、共有されている SMB ボリュームを指定するためのものです。この場合、servername という名前のコンピュータが共有できるようにしている、共有名 volume というフォルダを示します。
/mountpoint
これは、Linux のどのディレクトリへマウントするかを示します。ここでは、/mountpoint というディレクトリへマウントするという意味になります。
起動時にマウントさせる
上記で示したようなことは、/etc/fstab によって、Linux 起動時に自動的に行うことができるようです。
fstab ファイルには、一行に、マウントしたい共有ファイル名、マウントポイント、ファイルシステム、オプション、ダンプ、チェック のように設定します。
上記の例の場合、
共有ファイル名 //servername/volume マウントポイント /mountpoint ファイルシステム smbfs オプション username=xxxxx,password=yyyyy というようになります。
ダンプの部分は、このボリュームをダンプする必要があるならば 1、そうでなければ 0 を設定するそうです。また、fsck によるチェックを行いたければ、チェックのところに 1、そうでなければ 0 を設定するそうです。詳しいことはよくわかりませんけど。
ということで、自動的にマウントさせるには、次のように1行で指定します。
//servername/volume /mountpoint smbfs username=xxxxx,password=yyyyy 0 0
これで、Linux を再起動した直後に、自動的に SMB ボリュームをマウントするようになります。