WWDC17 が終わった直後に San Jose を訪れてきました。

英語圏の体験

昨年の WWDC16 でお世話になった方々に会えるかも知れなくて、WWDC17 が終わった直後に San Jose を訪れてきました。


の 5日から9日にかけて、Apple 社の開発者向け国際カンファレンス WWDC17 がアメリカの San Jose にて開催されました。

自分は昨年の WWDC16 の抽選では当たって、昨年のこのころは San Francisco を訪れました。 その時のことは こちら にも記しましたけど、 それが自分にとって初の海外渡航だったのでした。 それから、友人の @kitasukeさん の勧めもあって、Swift Summit 2016 の San Francisco 渡航、iOSCon 2017 の London を渡航を経験して、 今回は4回目の海外渡航になる San Jose を訪れてくることになりました。

さすがに4回目ともなると国際線の勝手もわかってきて、札幌や沖縄へ行くのと同じ感覚で気軽に訪れられますね。 渡航先が日本と似た文化水準の国だからなのかもしれませんけれど。

今回は抽選に外れる

ところで、今回は WWDC17 抽選に外れてしまって、行くかどうかはかなりギリギリまで迷いました。

というのも、この年の 3 月に開催された try! Swift TOKYO 2017 で、昨年の WWDC16 で知り合った Swift Term の @Ilsemanさん が事前に連絡をくださったりしていて、ともすると再会できるかもしれない可能性があったからでした。

カンファレンスにはあまり関心なし

この WWDC17 は注目度の高い、お祭り的なカンファレンスなので、その開催期間に合わせて、近隣でも AltConf 2017 などの 有志によるさまざまなイベント が開催されるようになっていました。

@Ilsemanさん にも それらがあるから WWDC17 に当たってなくても楽しめるよ! みたいに教えてもらったのですけど、 個人的にはカンファレンス自体には興味がなかったりするんですよね。それこそ WWDC さえもそれそのものにはそれほど関心がなかったりして、興味は Swift Lab に遊びに行く こと、遊びに行って Swift Term の知り合いと再会する こと、それが自分にとって大事なところだったのでした。

San Jose へ行けば @Ilsemanさん と再会できるかもしれない、でも再会できないかもしれない、そんな不確かな状況。 それでも 行かなきゃ可能性は 0 だしなー と思いつつ、気持ちはそちらに偏るのですけど、ただ WWDC 期間中という理由だけでは決めあぐねる、別の予定がちらついていたのもあったんですよね。

ゆさそばーすでぃ

別の気になる予定というのは、自分が主催している勉強会 第14回 カジュアル Swift 勉強会 @ 青葉台 が WWDC17 直前の土曜日に開催予定だったのと、もうひとつ、超技術書典 でご縁のあった 蕎麦と音楽のエンターテインメントグループ ゆさそば さんの そば打ちパーティー ゆさそばーすでい が WWDC17 直後の土曜日に開催予定だったんですよね。

ゆさそばーすでぃ は本当に迷っていて、ツイッターで ゆさそば さん自身にお誘い頂いて、でも WWDC17 開催地である San Jose に行くか迷っていたのでいったんはお断りしたのですけど、このタイミングを逃せば2度とないかもしれない会だけに、ずっと気になって WWDC17 と天秤にかけていたのでした。

そうこうしているうちに日はどんどん経って行き、San Jose 行きの飛行機も宿も、すっかり取りづらくなっていました。

ゆさそばーすでぃ 訪問決定

そんな折の に、同じく ゆさそば さんのライブ ゆさそば祭り 2017 があって、こちらは都合がついて行ってこれたのでした。

せっかくならご挨拶ついでに「行けるようになった!」とお伝えしたいなーと思ったりして、この際だから WWDC17 直後の土曜日の予定は "ゆさそばーすでぃ" に決めてしまうことにしました。お蕎麦好きなので、ほんと、そば打ちパーティーは行ってみたかったんですよね。

San Jose は、あきらめる…?

じゃあ San Jose はあきらめることにしたかというと、それでも相変わらず、訪れるかどうか迷ってました。

もはや WWDC のチケットは外れているので、ある意味、いつに行っても自分にとっては同じだったんですよね。でもせっかくなら WWDC17 開催中に訪れようかとも考えたんですけど、その両側の土曜日が日本で予定ありとなると、訪れられるのはせいぜい日曜日〜木曜日まで。それでも十分かなと思ったんですけど、ここで @Ilsemanさん がおっしゃっていた「WWDC 開催期間以外の平日なら会えるかも」という言葉を思い出しました。

両側の土曜日が埋まっていると、訪問を WWDC17 開催期間に重ねると、絶対に平日には居られないんですよね。

性格的に、諦めることは不可能

ただ、ここで San Jose を訪れないと、なんとなく後悔を引きずって過ごしそう。そう思って「WWDC17 終了後なら行けるかも!」と @Ilsemanさん に伝えてみれば「旅費は高いから、会うためだけに来ないで」などと言われ、なかなか迷う展開のまま5月の最終日を迎えましたけれど、やっぱり後悔したくなかったので、ここで San Jose 行きを決めたのでした。

事前に連絡を取り合っていた @Ilsemanさん からは「いつでも会えるから!」って言われてましたけど、自分がいつ海外を気ままに訪れる自由がなくなるかもわからない から、タイミングが合った今を逃したくないなと思って、都合の良かった日曜日と月曜日とで訪問です。月曜日なら、ともすると @Ilsemanさん ともお会いできそうですしね。

もうひとつの嬉しいお便り!

そうして訪れた WWDC17 最終日、思いがけない嬉しいリプライがひとつ、自分の元に届いたのでした。

Sean さんといえば、昨年の WWDC16 で大変お世話になった、日本語ばっちりな Swift Team(じゃなくて LLDB Team だったかも?)な人でした。

Swift のことを日本語でたっぷり教えてくださったばかりか「Apple としてではなく個人的にオススメ!」と念を押しながら観光地 フィッシャーマンズワーフ  や、そこのオススメ Alioto's Restaurant とか、お土産として Ghirardelli Square を教えてくださったり、初海外でほんとにほんとにお世話になった人だったのでした。

そんな彼からこんなお便りを頂いて、たった1日、しかも1時間程度しかお会いしていないのに覚えていてくださったんだなーと思うと 嬉しくて仕方がなかった です。

San Jose 到着

そしていよいよ、WWDC17 が終わった日曜日に出発。飛行機も慣れると、基本的には乗っていれば着くから楽でいいですね。乗るまでの待ち時間とかは長いですけど、MacBook を持っていれば、それもむしろ都合が良かったりして。今回はアメリカのダラス空港で乗り換えの便でしたけど、空港の人って言葉が不器用な相手にも丁寧に接してくれるので、慣れてしまえば乗り換え便も安くてなかなか良い感じです。

そうしているうちに San Jose 国際空港に到着しました。

SIM 難民

SIM は現地調達でいいかなって思っていたら、なんと San Jose 空港では SIM が売られていないことが判明しました。

念のため日本で買って持っていってた、従量制で利用料がちょっとお高い mobell の SIM を使おうかとも迷ったんですけど、ダウンタウンまで行けば T-Mobile があると教えてもらったので、そこまで歩いてみることにしました。宿泊場所も同じ方向だったのでいちおう好都合です。

とりあえず空港の Wi-Fi を使って T-Mobile の場所を調べて、とりあえず大きく迷う心配はなさそうだったので、早速出発です。

T-Mobile を探して

思いのほか San Jose 国際空港が長く広く、それに沿って歩くことになった上に、それに沿って歩いているうちは空港の Wi-Fi が使えたのは幸運でした。

それでもいつしか Wi-Fi は届かなくなって、そんな頃合いに行く手を横切る大通りに道を阻まれて、どこまで歩けば目的の道にたどり着けるか、わからなくなる場面が訪れました。それっぽい方向へ足を進めていると、道はいつしか砂利になり、だんだんと 人が通って良いのか怪しくなる その道のりに『そういえばアメリカって銃社会よね。実は通ってはいけない道で、撃たれないかしら?』と微妙に恐怖を覚えながら。それでも無理やり突き進み、なんとか無事に目的の道まで出ることができました。

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そこから1時間ほどかかったものの、迷う気配のない道のりで、そのまま無事に T-Mobile のある SAN JOSE MARKETCENTER にたどり着くことができました。

ホテルに着いて、その日はおしまい

SIM を手に入れて、あとは難なくホテルまで到着しました。思ったよりも時間がかかって、まだ明るいものの夕方です。

もし翌日に Swift Term なみんなとお会いできたとしたら、明後日は朝早い便で日本へ帰る予定だったので、自由に歩けるとしたら初日のこの日だけ。せっかくだから WWDC17 が開催された場所まで行ってみようかと思ったんですけど、そのままうっかり眠ってしまって、気がついた時にはすっかり夜になっていました。

明日の約束を取り付けて

WWDC17 の会場へ行くのはやめて、本来の目的である @Ilsemanさん@spyffeさん に「San Jose についたけれど、会えますか?」と連絡を入れて日程調整、無事に月曜日のお昼前から Apple 本社 Infinite Loop 1 でお会いできることになりました。なんと、まさかの Try! Swift 2016 や Swift Summit 2016 でお会いした @ayanonagon_jpさん も来てくださるとのこと。

日本語力が半端なく強いメンバー揃いです。そして同時に、今回の渡航の最大の目的だった Swift なみなさんとお会いできることが決まって、とても嬉しいかぎりでした。ここを訪れなければ そうそう会える方々ではない ので、来て良かったなっていう思いです。

Infinite Loop 1

そして翌日、いよいよ Infinite Loop 1 へ出発です。

さすがに歩くには時間が足りなかったのと、公共交通機関で行くのも少し面倒そうに思えたので、今回は Uber を使って行くことにしました。Uber ならあっという間に到着して、人生初の Infinite Loop 訪問です。WWDC ついでの観光ではなく、このために来た感がなんとなく嬉しいひとときでした。

みなさんと合流

それからほどなくして @Ilsemanさん が到着、まもなくして彼の奥様が、そして @spyffeさん が合流して、まず Infinite Loop 1 の Apple Store を案内してもらってから、お昼ご飯を Infinite Loop 1 内の食堂でご一緒させていただけることになりました。食堂には Apple の人に招待してもらうと入ることができるみたい。

ここで @ayanonagon_jpさん も合流、みんなで揃って楽しく団欒させて頂きました。

同人誌を献本してみたり

せっかくお会いするからと思って、今回は自分が コミックマーケット技術書典 と行った同人誌即売会で頒布していた "カジュアルブック " を持っていったのでした。

当初、お会いするのは最大2名と思っていたので、各種類2冊ずつ、計6冊を持って訪れたのですけど、嬉しい誤算で合計3名、仲良く分けて頂きました。1種類ずつは Swift Term のところに置こう!というお話になって嬉しかったです。

他にも、勉強会を開いていることや、ネットラジオ 熊谷と繪面がプログラミングコードの内から聴こえてくる声に耳を傾けて楽しむラジオ を放送していることも伝えたりして、そんなお話に耳を傾けて楽しそうにしてくださったのが、とても印象に残りました。

嬉しい贈り物!

そしてまさかの、来てくださった @ayanonagon_jpさん から、お土産にって Swift ピンバッチを頂きました!

Swift といえばオレンジ色がテーマカラーで、今回の WWDC17 でもその色のピンバッジが配布されたみたいなのですけれど、野中さんから頂いたのはまさかの白色、超レアアイテムな感じでこれまた嬉しい限りでした。

Bitter + Sweet でコーヒータイム

昼食を終えて、@Ilsemanさん の奥様や @ayanonagon_jpさん とお別れしたあと、Infiite Loop 1 から少し離れた @spyffeさん の事務所で Swift 言語デザイナーの @dgregor79さん と待ち合わせて、そこから程良く歩いたところにある Bitter + Sweet でコーヒータイムになりました。

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そんなカフェへ向かう途中の道で「なんでも聞いて!」という @dgregor79さん のかっこよさを感じつつ、つねづね疑問に思っていた『なぜ Hashable は Equatable を継承しているのか』とか『CGFloat 型はなぜ typealias で表現せずに独自実装しているのか』といったことを尋ねたりして、そんな流れで、個人的にお気に入りの Protocol-Oriented Integers の話をしたら、居合わせた3人とも、それについて思うところがあったみたいで 表情が険しくなったり したのがなかなか面白かったです。

これからカフェで寛ぐというのに、ついつい途中の道端でみんなで立ち止まって話を初めてみたり、そんなところになんだか プログラマーらしいような微笑ましさ を感じて良かったです。

完全に日本語 OK な空間

ちなみに自分は、そんな話をするだけの英語力が備わってないので、ほとんど日本語で話してそれを @spyffeさん が通訳してくださいました。おかげさまでいろんなことを滞りなく聞くことができて、ほんとにありがたかったです。昨年に引き続き、たいへんお世話になりました。

そうしてたっぷりお話をして、お別れの時間となりました。最後に @spyffeさん と別れるときに、WWDC17 終了直後に頂いたリプライがとっても嬉しかったことを伝えられて、それができたことが、ここを訪れて良かったなーって思えた瞬間でした。

San Francisco Bay Area を巡って、おしまい

そのあとは、みんなはお仕事に戻るとのことで、カフェでお別れとなりました。

カフェのある Cupertino は、自分が宿泊した San Jose から少し離れたところにあったので、ちょうどそちら方面にお仕事のあった @Ilsemanさん の奥様が途中まで車で送ってくださるとのことで、そのご厚意にあやかることにしました。ちなみに彼女は日本の人なので、ここでもやっぱり言語に全く困ることなく過ごさせて頂きました。

結局のところ、途中の Palo Alto まで送ってもらったばかりか、彼女がお仕事の間、その近所の公園で寛いで、さらにそこから Mountain View の郊外まで送ってもらい、そこから Uber でホテルまで送っていただくという、手厚い送迎によってその日の旅はおしまいとなりました。信頼できる人に、当て知れずどこかへ連れていかれて、ついた先でひとり時間を潰して過ごすみたいな旅のスタイル、初めてでしたけど、これはこれでなかなか面白いものですね。

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そして帰国

みなさんとお会いした日は、宿泊場所に戻って間もなく夜が訪れて、翌朝は早い時間の飛行機で帰ることになっていたので、近所を歩く時間はほとんどありませんでした。だからこそなおさら San Francisco Bay Area を連れて回ってもらったことが良い感じに功を奏してくれたり、そもそも1日間を Swift な皆とたっぷりゆっくり過ごせたことが、とっても良かったです。

そんな感じで、これで今回の旅はおしまい。訪れて良かったなーって思える、とても素敵な2日間でした。@Ilsemanさん とその奥様、@spyffeさん@ayanonagon_jpさん 、そして @dgregor79さん 、急な訪問の中、快くお会いしてくださってありがとうございました。とっても楽しかったです。

そんな San Jose 訪問期間中の自分のツイートは WWDC17 直後の San Jose 訪問期間中のツイートまとめ - Togetterまとめ にまとめてあります。