FrontPage Server Extensions 2002 の導入
SERVER
Web フォルダの機能を提供する FrontPage Server Extensions の新バージョンが公開されていたのでインストールしてみました。
FrontPage Server Extensions 2002
Microsoft FrontPage Server Extensions というのは主に Microsoft 社の FrontPage というサイト作成ソフトをつかって Web サーバと連携をとるためのサーバセットです。
これを Web サーバにインストールすることによって、HTTP 経由でスムーズにサイトを管理することが可能となります。
また FrontPage のみならず、Windows Me / XP あたりで標準実装された Web フォルダという仕組みでもこの FrontPage Server Extensions が使用されているようです。
なお、この FrontPage Server Extensions は Web サーバの稼動しているコンピュータにインストールするのですが、IIS 4.0 には FrontPage 98 Server Extensions が、IIS 5.0 には FrontPage 2000 Server Extensions がオプションとして選択できますので、改めてインストールしなくても既に組み込まれているかもしれません。
今回はこの最新バージョンである、FrontPage Server Extensions 2002 が公開されていたのでインストールしてみました。
プラットフォームとして Windows 系のほかに UNIX 系も公開されているようですけど、今回試したのは Windows 版です。
FrontPage Server Extensions 2002 の入手と導入
FrontPage Server Extensions 2002 は、Microsoft 社の 無償ダウンロード のページから入手することができます。ここから、FrontPage Version 2002 の製品用のダウンロードを探すと見つかると思います。
現在は Front Page Server Extensions 2002 Web Download Japanese - 1 Oct 2001 から日本語版が入手できるようになっています。
ここから fpse02_x86_JPN.exe をダウンロードして実行すると、FrontPage Server Extensions 2002 のセットアップが始まります。
まずはユーザ情報の入力です。ユーザ名、頭文字、所属 を入力して次へ進みます。
そして使用許諾契約書の合意ですけど、なんだか読み進めてみると商業的ホスティングへの利用は禁止なのだとか。これは本当なのでしょうか…。そんな規制をしても何の利点もないような気がするのですけどね。
まぁ、同意して次へ進みます。そしてインストールの開始です。
これでインストール完了です。
インストールが終わると自動的に Web ブラウザが立ち上がって FrontPage Server Extensions 2002 の設定ページが表示されるはずなのですが、うちでは 「表示権限がない」 ということでエラーが出てしまいました。
管理ページを見れるようにする
人それぞれ好みは分かれるでしょうけど、FrontPage Server Extension 2002 は基本的に Web ベースの管理体制をとるようです。個人的にはあまり Public な機能を持つサービスで管理をしたくないのですけど…。
FrontPage Server Extensions 2002 をインストールすると、新たに "Microsoft SharePoint の管理" という名前の仮想ホストが IIS に登録されます。
確証はないのですけど、どうやらポート番号はインストールした際にてきとうにつけられるようです。Windows 2000 Server と Windows NT Server 4.0 の両方にインストールしてみたのですけど、それぞれ違うポート番号が割り当てられていました。
そして FrontPage Server Extensions 2002 にかかわる設定を行うたびにこのサイトが呼び出されるのですけど、うちの環境下だけか、仮想サイトの設定をすこし調整しないとうまく表示させることができませんでした。
まず、アクセス権の調整です。
"Microsoft SharePoint の管理" という仮想サイトの上で右クリックして、アクセス許可ウィザードを起動します。そしてウィザードに、フォルダのアクセス権限を改めて設定しなおしてもらいます。
これで認証をパスするようになりますが、うちの環境ではその後、ばらばらと意味不明な文字が表示されるだけに終わってしまいました。
原因は ISAPI が実行可能な状態になっていなかったのが原因でした。
これは "Microsoft SharePoint の管理" のプロパティの 「ホームディレクトリ」 の項目で、実行アクセス権を 「スクリプトおよび実行可能ファイル」 に設定することで、ようやく管理ページが正常に表示できるようになりました。
また、うちの場合はこの "Microsoft SharePoint の管理" が匿名アクセス可能に設定されていました。なので安全のため匿名アクセスが禁止されているか確認するのがいいでしょう。
Windows NT Server 4.0 のときもまた、少々状況が違ったので補足しておきますね。
とはいってもちょっと原因がわからずじまいなのですけど。結論から言いますと、別のクライアント PC から管理ページにアクセスしたらすんなりうまくいきました。サーバからではいまだアクセスを拒否されてしまっております…。
↓ 以下はいろいろ試したお話です。
うちの NT 環境では、匿名アクセスは禁止、アクセス権限は 「実行(スクリプトを含む)」 にマークされていたので、このあたりの調整は不要でした。
しかしながらやっぱり最初は、表示権限がないとのことで拒否されてしまいました。
なので Windows 2000 Server のときのように、アクセス許可ウィザードでアクセス権の設定しなおしをしたかったのですけど、どうやら IIS 4.0 の MMC にはそのような機能は実装されていないようでした。
ホームディレクトリを探して自力でアクセス権を調整しても見ましたがうまくいきませんでした。なので、"Microsoft SharePoint の管理" 自身に FrontPage Server Extensions をインストールしてみることにしました。
"Microsoft SharePoint の管理" で右クリックして、「新しいタスク」 から 「Server Extensions の設定」 を選択します。そしててきとうにウィザードを進めていくと、Server Extensions の設定が完了します。
そして再び "Microsoft SharePoint の管理" から、「新しいタスク」 → 「Server Extensions の確認」 を選択すると、FrontPage Web のセキュリティをできるだけ厳しくするかどうかたずねられますので、「はい」 を選択します。
これでアクセス権が設定しなおされるはずなのですけど、やっぱりまだアクセスできませんでした。
仕方ないので FrontPage 2002 を使ってこのサイトに接続してアクセス権を設定しなおし、もう一度 Server Extensions の確認を行ってみましたが状況は変わりませんでした。
そしてふと思い立って、クライアント PC (Windows XP) から管理ページにアクセスしてみると、なぜかすんなりと認証をパスして、肝心の管理ページを見ることができました。
いまいち原因がわかりませんけど、とりあえずコントロールできるようなので、今はよしということにしておきましょう…。