Visual Studio 2005 Term Suite Release Candidate を使ってみる
SPECIAL
Visual Studio 2005 Term Suite Release Candidate
Microsoft 社の MSDN Enterprise Subscription にて、完成間近のバージョンである Visual Studio 2005 Term Suite Release Candidate 日本語版が提供されました。この製品は Visual Studio 2005 の 180 日間の評価バージョンです。
これまでも試しに Visual Studio 2005 Term Suite Beta 2 の日本語版を試しにインストールしてみていたのですけど、せっかくなので試しついでに Visual Studio 2005 Term Suite Beta 2 から Visual Studio Term Suite Release Candidate へ差し替えてみることにしました。
なお、Beta 2 をインストールしたときのお話は Visual Studio 2005 Term Suite Beta 2 を使ってみる にあります。
インストール前の準備
Microsoft Visual Studio 2005 Term Suite Release Candidate をインストールするに当たって、まずは以前にインストールした Visual Studio 2005 Term Suite Beta 2 に関連するソフトウェアをアンインストールする必要があるとのことでした。
具体的には以下のソフトウェアをアンインストールする必要があるとのことです。
- Microsoft Visual Studio 2005
- Microsoft SQL Server 2005 Express Edition
- Microsoft SQL Server 2005 Tools Express Edition
- Microsoft SQL Native Client
- Microsoft Visual Studio 64bit Prerequisites Beta
- MSDN Product Documentation
- Microsoft Visual Studio Tools for Office System 2005 Runtime Beta
- Microsoft Device Emulator 1.0 Beta
- Microsoft .NET Compact Framework 2.0 Beta
- Microsoft SQL Mobile 2005 Development Tools
- Microsoft Visual J# Redistributable Package 2.0 Beta
- Microsoft .NET Framework 2.0 Beta
なんだかいろいろなものを削除する必要があるようです。
なお、Microsoft Visual Studio 2005 のアンインストールの後に表示されるメッセージには、次のものを削除する必要がある、というかこれらのコンポーネントがインストールされた可能性があるとのことでしたので、削除の際はこれらも参考にしておくと良いかもしれませんね。
削除の際の注意事項としては、SQL Server Express のアンインストール時にデータベースも失われる可能性があることと、Microsoft .NET Framework 2.0 日本語 Language Pack Beta 2 および Microsoft .NET Framework 2.0 Beta 2 は、これらの最後にアンインストールする必要があるとのことでした。
- MSDN 製品ドキュメント
- Microsoft Visual Studio Tools for Office System 2005 Runtime Beta 2
- Microsoft Device Emulator 1.0 Beta 2
- Microsoft .NET Compact Framework 2.0 Beta 2
- Microsoft SQL Mobile 2005 開発ツール
- Microsoft Visual J# 再頒布可能パッケージ 2.0 Beta 2
- Microsoft Visual J# 2.0 Beta 2 日本語 Language Pack
- MSXML 6.0 パーサーおよび SDK
- Microsoft Data Access Components 2.8 SP1 (Windows 2000)
- Microsoft SQL ネイティブ クライアント
- Microsoft SQL 2005 Tools
- Microsoft SQL Server セットアップ サポート ファイル
- Microsoft 。NETFramework 2.0 日本語 Language Pack Beta 2
- Microsoft .NET Framework 2.0 Beta 2
とりあえず、インストールした環境の中で削除する対象と思われるものは以下の通りとなりました。
一部は個人的な判断で選んだものもありますけど、とりあえずこれらを 「コントロールパネル」 の 「ソフトウェアの追加と削除」 から、全てアンインストールしておいてから、Visual Studio 2005 Term Suite Release Candidate のインストールを行います。
- Microsoft Visual Studio 2005 Term Suite Edition Beta 2 日本語
- Microsoft Visual SourceSafe 2005 Beta 2- 日本語
- MSDN Library for Visual Studio 2005 Beta 2
- Microsoft Visual Studio Tools for Office System 2005 Runtime Beta 2
- Microsoft Visual Studio Tools 2005 for Office System Runtime Language Pack Beta 2
- Microsoft Device Emulator version 1.0 Beta 2 - JPN
- Microsoft .NET Compact Framework 2.0 Beta 2
- Microsoft .NET Compact Framework 1.0 SP3 Developer Beta 2
- Microsoft SQL Server 2005 Mobile [JPN] Beta 3 Developer Tools
- Microsoft Visual J# 2.0 日本語 Language Pack Beta 2
- Microsoft Visual J# 2.0 Redistributable Package 2.0 Beta 2
- Microsoft .NET Framework 2.0 日本語 Language Pack Beta 2
- Microsoft .NET Framework 2.0 Beta 2
実際に削除してみて思ったのですけど、なかなか手間のかかる作業でした。
Visual Studio 2005 Term Suite Release Candidate をインストールする
ひととお Visual Studio 2005 Beta 2 関連のソフトウェアを削除したら、続いて Visual Studio 2005 Term Suite Release Candidate のインストールを行ってみます。
インストールには、MSDN Enterprise Subscription にてダウンロードした Visual Studio 2005 Term Suite Release Candidate (Japanese) の CD-ROM イメージファイルを アーク情報システム 社の CD 革命/Virtual Pro 8.5 にてマウントしたものを使用しました。
CD-ROM のなかの "vs" フォルダに格納されている "setup.exe" がインストーラーのようです。
CD-ROM の自動実効が有効になっている場合には、自動的にこれが実行されるようです。ただ、CD-ROM のすぐのところに格納されている "readme.htm" には、インストールに関するさまざまな注意事項が記されていますので、一通りそれを眺めておくのが良さそうです。
セットアップが起動すれば、あとは手順通りに進めて行けば、インストールは問題なく完了しました。ちなみにインストールされるフォルダは、既定では "C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\" が指定されていました。ここからも、Visual Studio 2005 の内部バージョン番号が 8 であることが伺えますね。
なお、インストーラによれば、その間にインストールされたコンポーネントは次のものとのことでした。
- Microsoft .NET Framework 2.0
- Microsoft .NET Framework 2.0 日本語 Language Pack
- Microsoft Document Explorer 2005
- Microsoft Document Explorer 2005 日本語 Language Pack
- Microsoft Visual Studio 2005
- .NET Compact Framework 1.0 SP3
- .NET Compact Framework 2.0
- Microsoft Visual Studio 2005 Tools for Office Runtime
- Microsoft Visual Studio 2005 Tools for Office Runtime 日本語 Language Pack
- Microsoft Visual J# 2.0 再頒布可能パッケージ
- Microsoft Visual J# 2.0 再頒布可能パッケージ 日本語 Language Pack
- Microsoft Office System 2003 プライマリ相互運用機能アセンブリ
- SQL Server 2005 Mobile Edition
- Microsoft Device Emulator version 1.0
- Microsoft SQL Server 2005 Express Edition x86
また、セットアップの段階で、既にインストールされているコンポーネントとして次のものが挙げられていました。
- Microsoft Windows インストーラ 3.1
- MSXML 6.0 パーサー
インストール完了後、Visual Studio Tools for Office を利用するためには Microsoft Office 2003 をインストールしないといけないとのメッセージが表示されました。
なお、後から Microsoft Office 2003 をインストールする場合は Microsoft Office 2003 Service Pack 2 をインストールする必要があるとのことです。または Microsoft Office 2003 Service Pack 1 をインストールした上で Microsoft Visual Studio 2005 Tools for the Microsoft Office System Runtime (VSTOR.exe) を実行する必要があるとのことでした。
Microsoft Office 2003 プロジェクトを作成しないのであれば、これで後はシステムを再起動すれば、Visual Studio 2005 Term Suite Release Candidate が利用可能になりました。
そしてほんの少しだけ使ってみた感じだと、勝手は Visual Studio 2005 Beta 2 と同じような印象でした。ただし、当たり前なのかもしれないですけど、動作は Beta 2 よりも軽快になっているような気がします。それ以外はとりあえず、個人的に気になっていた C++ の ATL 周りの状況は相変わらずでした。
また、Visual SourceSafe 2005 は含まれていませんので、日本語正式版が出るまではとりあえず我慢しておくか、英語版を使っておくなどのような感じになりそうです。