ドキュメントスキャナ ScanSnap S1500 を使ってみる
HARDWARE REPORT
書類を高速に連続スキャンして PDF にしてくれるドキュメントスキャナ Fujitsu ScanSnap S1500 を使ってみました。
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ScanSnap S1500
FUJITSU から、紙の書類をスキャンして PDF にしてくれるドキュメントスキャナー ScanSnap S1500 が販売されています。
スキャナーという機械は今や一般的ですけど、この ScanSnap の場合は、紙の書類を自動的に紙送りして、複数枚を手間なく簡単にスキャンすることができるようになっています。また、両面をスキャンする機能も備えているそうです。
PDF への変換の際に、OCR で文字情報をデータに含めておく機能も備えているそうで、これでスキャンした PDF 文書内を検索することができるらしいところも大きな魅力です。
Adobe Acrobat 9 Standard という高価な PDF 作成ソフトが付属しているところも個人的には嬉しいです。
自分は、先日 EZ-NET: iPad Wi-Fi + 3G のプリペイドプランを体験してみる で記したように iPad を利用しています。
いろいろな製品の説明書や自分の作成した Word 文書を PDF に変換して持ち運ぶととても便利なことを知り、すっかり愛用しているのですけど、手元に届いた紙の書類も PDF にしておけたら、さらに便利なように思います。
また、ほとんど開かないけど何かの時に必要な本や、思い入れがあってなかなか捨てられない学生時代のノートなども、PDF にできれば本棚など、部屋がすっきりする気がします。
そんなこんなもあって、今回 ScanSnap S1500 を購入してみることにしました。
ScanSnap S1500 をセットアップする
今回は ScanSnap S1500 を 64 ビット版の Windows 7 Ultimate にセットアップしてみようと思います。
ScanSnap S1500 を接続するよりも前に、まずは Windows 7 にソフトウェアをインストールします。
付属の "ScanSnap S1500 Setup DVD-ROM" を DVD-ROM ドライブに挿入すると、ScanSnap S1500 のセットアッププログラムが起動します。
インストールを行う際には、管理権限でその作業を行う必要があります。
管理権限で Windows にログオンしている場合には、ここで 【インストール】ボタンをクリックすれば、インストールを進めて行くことができますが、今回の自分の場合は管理権限でログインしていなかったので、ここで一度【DVD の内容を見る】をクリックします。
そして、"ScanSnap.exe" の上で右クリックをして、ポップアップメニューから【管理者として実行】を選択します。
すると、改めて ScanSnap S1500 のセットアッププログラムが起動するので、ここで【インストール】をクリックすれば、ScanSnap S1500 のソフトウェアのインストールが始まりました。
後は手順に従って、インストールを進めて行きます。
【次へ】進むと、インストールする機能の選択画面が現れるので、とくに不要なものがなければそのまま【次へ】進みます。
そしてインストール先のフォルダーを変更する必要がなければそのまま【次へ】、そして利用許諾契約書 (ScanSnap License Agreement) に同意の上で【次へ】進み、インストールを開始します。
あとは 10 分程度待つことで、ScanSnap S1500 の利用に必要なソフトウェアのインストールが完了しました。
【完了】ボタンを押すと、ユーザー登録を行うかどうかを知らせる画面が表示されるので、必要に応じてユーザー登録を行います。
ScanSnap S1500 を接続する
ScanSnap S1500 のソフトウェアをインストールしたら、パソコンに ScanSnap S1500 を接続します。
そして ScanSnap S1500 の用紙トレイを開くと、ScanSnap S1500 の電源が入り、パソコンに ScanSnap S1500 が認識されました。あらかじめソフトウェアをインストールしている都合か、特に難しいことなく、ScanSnap S1500 の接続作業は完了です。
電源を切りたい場合には、ScanSnap S1500 の用紙トレイを閉じればいいので、簡単です。
ScanSnap S1500 で文書をスキャンしてみる
ScanSnap S1500 のセットアップが完了したので、さっそく試しにスキャンを行ってみたいと思います。
スキャンしたい原稿を ScanSnap S1500 の用紙トレイに、スキャンしたい面を裏側に、原稿の上辺を下にしてセットします。複数枚を一度にスキャンする場合も、一番下を最初の 1 ページ目として、上に順番にページを重ねて行く感じにします。
そして、青く光った 【Scan】 ボタンを押してあげると、即座にそれが取り込まれて、ScanSnap ソフトウェアのメニュー画面が表示されました。
ここで、"このコンピューターに保存" したり、"名刺ファイリング OCR" へ送ったり、"Word 文書に変換" したりなど、さまざまな操作を行うことができるようになっているようです。
試しに "このコンピューターに保存" を選択してみると、ScanSnap Organizer にデータが送られて、テキスト情報を PDF データ内に埋め込んで、ScanSnap Organizer でそれを検索したりすることができるようでした。
そしてこの ScanSnap Organizer を利用して、PDF ファイルを開いたり、Word 文書に変換したり、検索したりと、さまざまなことを行えるようになっていました。
「キャビネット」を作成してフォルダー階層を作成したり、キーワードで振り分けたりなどできるようなので、PDF 文書の管理の面でもこれはとても便利かもしれません。また、「フォルダの割り当て」機能によって、いろいろな場所のフォルダーをリストに表示して、それらを一元管理することができるようになっていました。
しかも、ScanSnap Organizer にリストアップされた PDF は、ドラッグアンドドロップにも対応しているため、デスクトップなどの別のフォルダーへ通常と同じように簡単に移動やコピーができるようになっていました。
iTunes へドラッグもできるので、iBooks へファイルを転送したい場合にも、ここからすぐに操作できるのが嬉しい感じです。
ちなみに、スキャンされた文書はちゃんと両面がスキャンされて 1 つの PDF ファイルになっていました。
両面スキャンを行うかどうかの設定は、ScanSnap Organizer の【ScanSnap の設定】から調整することができるようになっているようです。
両面と片面のスキャンをその都度切り替えたい場合には、タスクトレイの "ScanSnap" を右クリックすることで、どちらのモードでスキャンしたいかを選択することができるようにもなっていました。
また、ScanSnap Organizer へ送られたデータは、マイドキュメントフォルダーの "ScanSnap" フォルダーに保存されるようになっていました。
この保存フォルダーについては、ScanSnap Organizer の【オプション】設定から調整することができるようになっているようです。
オプション設定の【基本設定】で、"ScanSnap フォルダ" を変更することで、フォルダーの場所を変更することが可能です。変更すると、これまで設定されていたフォルダー内の PDF はリストアップされなくなるので、新しく設定したフォルダーへコピーするなどの作業は必要になる感じでした。