DNS サーバ djbdns: 特殊な制御行
DNS サーバである djbdns のインストールと設定をまとめてみました。
ここでは、tinydns のゾーン情報を構成する記号のうち、情報の制御のために使用するものについて説明します。
djbdns のインストールと設定 > tinydns-data 形式
A-4: 特殊な制御行
グループ化
クライアントをグループ化する
【書式】
%:lo:ipprefix
【役割】
ipprefix で指定した IP アドレスを持つクライアントを、lo グループとして定義します。lo は、1文字または2文字の ASCII 文字(列) で指定します。
クライアントは最大でも1個のグループにしか所属しません。なのであるクライアントが2つ以上の該当するグループに所属する場合、より制限の厳しい方が適用されます。
【データ】
lo 任意に指定できるグループ名です。1文字または2文字の ASCII 文字(列) で指定します。 ipprefix 対象となる IP アドレスです。192.168 というように指定することで、192.168.*.* のクライアントが対象となります。 【レコード】
レコードは作成されません。
このグループわけを設定しておくと、各レコードで lo が設定されていた場合、そのクライアントに割り当てられた lo 以外のレコードは、そのクライアントにとっては登録されていないものとみなされます。
【例】
%in:192.168
%ex
こうすることで、192.168.*.* のクライアントは "in" グループに位置づけられます。またそれ以外の全てのグループは "ex" に位置づけられます。
192.168.0.1 というクライアントは "in" と "ex" の両方の条件を満たしますが、より制限の厳しい方が適用されますので、"in" グループに位置づけられることになります。
【目次】