Microsoft Sculpt Ergonomic Desktop キーボードを購入しました

HARDWARE REPORT


Sculpt Ergonomic Desktop の魅力

2013.09.06 の今日、人間工学に基づいたキーボードとマウスのセット製品の最新機種 Microsoft Sculpt Ergonomic Desktop が発売されました。

このデスクトップ製品は、これまで自分が愛用していた Microsoft Natural Ergonomic Desktop 7000 の後継機種にもあたる機種で、新たにスリムに洗練された感じのデザインが発売前から気になっていたのですけど、まさかの Mac OS X 非サポートとか。

Mac OS X をメインで使っている自分には痛いところですけど、でもどうしても気になったので、物は試しと買ってみることにしました。

この製品のいいなと思ったところ

エルゴノミック&コンパクトであること

人間工学に基づいた疲れにくい設計なのでそもそもがコンパクトであるはずがないとつい思ってしまいますけど、Sculpt Ergonomic Desktop のキーボードではテンキーを本体と分離することで省スペース化されています。

それによりキーボード本体が小型化されるため、机を広く使えるのがなによりの魅力でした。

 

また、右手でマウスを扱う人でも、キーボードとマウスの間にテンキーが存在しない分、それらを行ったり来たりするのが楽になっています。

テンキーが本体と分離されていること

先ほどの話とも少し重複しますが、キーボード本体とは別にテンキーを好きなところに置いて使えるのって、かなり嬉しいポイントです。

ワイヤレスで自由に移動できるので、テンキーを普段からよく使う人は使いやすいところに持ってこれますし、ほとんど使わない人は机の引き出しとかにしまっておけます。

マウスで横スクロールできること

Sculpt Ergonomic Desktop のマウスホイールは横スクロールできるようになっています。

Windows 8 では横スクロールが基本ですし、Excel で文書を書くときとかも横方向にスクロールできるのは嬉しいです。

この製品の気がかりなところ

逆に、これまで使っていた Natural Ergonomic Desktop 7000 と比べて劣るかもしれないと感じるところも少しありました。

マウスに「進む」ボタンがないこと

Sculpt Ergonomic Desktop のマウスには「進む」ボタンがありません。

これまでの Natural Ergonomic Desktop のマウスでは「進む」ボタンがあって、インターネットを見ているときに、これまで見たページを戻ったりまた進んだりということができて便利だったのですが、新しいマウスではそれができません。

それでも「戻る」ボタンはちゃんとあるので、慣れてしまえばあまり不便は感じなさそうにも思えます。

Mac OS X をサポートしていないこと

ここ最近は Mac をメインで使うようになっているので、これが最大の不安材料でした。

Microsoft のキーボードといえば、専用ソフトを入れないと英語配列のキーボードとして認識される印象があるので、今回ももしかしてそうなるのかなとも思いつつ。

それでも、まったく動かないということはこれまでなかったので、Mac で使いたい自分にとってはそれが唯一の希望です。

 

Sculpt Ergonomic Desktop を購入しました。

そんなこんなで Mac で使いたい自分としては大きな不安材料があったものの、それを魅力がすっかり上回ってしまったので、思い切って購入してみることにしました。

製品の印象

Sculpt Ergonomic Desktop 製品が届いてさっそく開封してみた印象は、やはり丁寧に作られている印象でした。

前の Natural Ergonomic Desktop 7000 と比べるとわずかに立派さが低減したようにも感じましたけど、それはきっと全体がコンパクトになったことと、キーひとつひとつの厚みが小さくなったからかもしれません。

全体の印象

テンキーが分離されることでこれほどまでにコンパクトになるのかと思えるほど、キーボード本体がずいぶん小さい印象です。

Sculpt Ergonomic Desktop
Natural Ergonomic Desktop 7000

そんな印象とは裏腹に、以前の Natural Ergonomic Desktop 7000 と比べてみると、むしろ新しい Sculpt Ergonomic Desktop の方がキーボード自体は僅かに広い作りになっているようでした。

キーの印象

キーのひとつひとつは、手触りがサラサラしていて触り心地が良いです。

また、これまでの Natural Ergonomic Desktop 7000 と比べてキーの厚みが薄くなって、なんだか打ちやすくなったように感じます。

キーを打ったときのカチャカチャする音も以前と比べてだいぶ静かです。

アームレストの印象

キーを打つときに腕を置く場所も、サラサラしていて良い感じです。

これまでの Natural Ergonomic Desktop 7000 でも手触りの良い素材が使われていて満足でしたけど、それよりもさらに安心感を得られる素材になっていました。

テンキーの印象

テンキーは普通な感じですけど、こうやってキーボード本体と分れているところが何より良い感じです。

ちなみにキーボードもマウスも電池は単四乾電池なんですけど、テンキーだけはなぜか CR2430 型のボタン電池になっていました。

しかも他では蓋がマグネットで止められているのに、こちらだけはねじ止めとか、なんだか不思議な感じです。

マウスの印象

新しい Sculpt Ergonomic Desktop のマウスは、スクロールホイールがかなり軽快に回せるようになっていました。

以前の Natural Ergonomic Desktop 7000 のマウスのホイールは、ものによるのか手応えが鈍い場合があって好みが分かれるところでしたけど、これならそんな心配はなさそうです。戻るボタンや Windows ボタンも親指で簡単に押せる位置に配置されています。

新たに搭載された横スクロールは、ホイールを左右へボタンのように押して操作します。

左が Sculpt Ergonomic Desktop の新しいマウスで、右がこれまで使っていた Natural Ergonomic Desktop 7000 のマウスです。

Sculpt Ergonomic Desktop のワイヤレス受信機

ちなみにワイヤレス受信機は、マウスの底面カバーを取った中に収納されていました。

キーボードの右側付近のキー配置が違う

Sculpt Ergonomic Desktop のキーボードを見ていて気になったのは、Enter キーよりも右側にあるキーの配置が、これまでの Natural Ergonomic Desktop 7000 と比べて違っているところでした。

具体的には Home, End, PgUp, PgDn, Insert, Delete, カーソルキーの配置が違います。

その目的は使いやすさ

テンキーを単に分離するだけでなく、どうして本体側のキー配置も見直したのかなと考えてみると、Enter キーよりも右のキーを狭く詰め込むことで、その横に置くマウスとの距離を縮めたのかもしれません。キーボードとマウスとの間が近くなれば、それだけ手の移動が楽になりますからね。

それでいて、Enter を含む左側のキーは従来通りの配置になっているものだから、使いにくさはまったく感じられません。

さらに思わぬ使いやすさも

そんな、右側のキーを狭く詰め込むことが、思わぬ使いやすさも生んでいました。

これまで滅多に使わなかった Delete キーが、Enter キーからわずかに指を伸ばしただけで押せるようになっています。

本来の場所にはバックスペースキーもあるので、カーソル位置のその文字を消したいか、ひとつ前の文字を消したいかで、Delete キーを使うか、バックスペースキーを使うかという選択も気軽にできるようになりました。

そんなさりげない使いやすさも、Delete キーが他のキーより少し大きく作られていることからも意図して生み出された使いやすさだと分ります。

Mac でも意外と使えるみたい

非サポートながら、Mac でも思いのほか快適に使うことができました。

それでもいくつか気になるところはあったので、それについては Microsoft Sculpt Ergonomic Desktop キーボードを Mac で使ってみる の方でお話します。

見た目も使い心地も良い感じでした

さっそくこの Sculpt Ergonomic Desktop キーボードを使ってこの記事を書いてみましたけど、以前の Natural Ergonomic Desktop 7000 のと比べてかなり使いやすい印象でした。

使ってみると判るのですけど薄いキーのタッチ感触が軽快で、気持ち良くキーボードを打てるところがなにより嬉しいところでした。それとやっぱりコンパクトさ。見るからに前より全体の大きさが小さくなって、机での存在感が想像以上に小さいです。それでいながらキーボードの広々とした感じは損ねないからすごいです。

テンキーがないだけマウスも手元に近くて楽だし、さすが使い心地を考えて作られているだけのことはありそうです。

 

それとこのキーボードになって初めて、自分は Delete キーというものを頻繁に使うようになりました。

これまでは文字を削除するのにバックスペースキーしか使ってなかったですけど、こうも押しやすいところに Delete キーとバックスペースが配置されると、状況に応じて適切なキーで文字を消せるのでなかなか良い感じです。これまではわざわざ消したい文字の末尾まで移動してから削除していましたからね。

そんな感じで、全体的にとてもよく仕上がったキーボード製品でした。早くもすっかりお気に入りで、これは手放せなくなりそうです。