Swift Summit 2017 で Developer Labs を見てきました。

カンファレンス

今年から Developer Labs が開かれると聞いて、San Francisco の Swift Summit 2017 を訪れてきました。


の 30日と31日に San Francisco で開催された Swift Summit 2017 に参加してきました。

Swift Summit に参加するのは、今回で 2 度目です。最初は、自分が WWDC16 を訪れたときにあまりに、想像以上に英語ができなすぎて、当時 San Francisco で働いていた友人の @kitasukeさん に相談して、勧められたのが初回の Swift Summit 2016 です。

それから再び @kitasukeさん の後押しで iOSCon 2017 を訪れたり、@kitasukeさん に頼らないで San Jose を訪れてみたり。そうするうちに、いつの間にか海外へ渡るということは、とりあえず英語圏であれば、札幌へ行くのと変わらないくらいの重みになっていました。時間に無頓着なせいか、まったく時差ボケに悩まされない体質も手伝ってるかもしれません。

きっかけ

今回は、自分の中では初めての 自分の意思で自分だけで海外のカンファレンスを訪れる 機会だったのですけど、そもそもここを訪れようと思った発端は、少し前に日本で開催された iOSDC JAPAN 2017 でブース出展を体験 したことにありました。

その中で自分は "プチ同人誌即売会" の他に "プチ Swift Lab" を開催したのですけど、自分の中で Swift Lab が大失敗。かつて自分が WWDC16 の Lab で体験した思い出をみんなにも届けたいという思いで開いたのですけど、そのような場所を描くことができなくて。

少なくともこの時点では カンファレンスで Lab が開かれるのってレアケース だったと思うし、少なくとも自分自身が前例を見た記憶があまりなくて。登壇者に聞く場所が提供されるという機会は提供されることはありましたけど、もっとこう 自分の問題に強くフォーカスを当てたい ように思うのでした。

Swift Summit 2017 で Lab が開催されると聞いて

そんな気持ちを抱えたときに、ほんの少し前にたまたま見ていた『次の Swift Summit 2017 で Developer Labs が初めて開催される』と綴られていたのを強く思い出します。

Swift Summit にとっても初の試み、そこではどんな Lab が描かれるのだろう、それを 雰囲気も合わせて感じてみたくて Swift Summit 2017 に足を運ぶことに決めたのでした。

渡航の日程

今回の Swift Summit 2017 の会場は前回と同じ Palace of Fine Arts Theatre だったので、渡航準備も簡単でした。

準備

今回は、カンファレンス前日の昼に日本を出て夕方に現地に入り、カンファレンス終了日の深夜に現地を立って翌日の昼頃に帰還する日程で参加しました。

行くと決めたのが遅かったせいか、直行便がけっこう高価で、往復ともに乗り継ぎ便です。行きはロサンゼルス経由で、帰りはダラス経由で。帰りは特に時間はかさみましたけど、乗り継ぎもけっこう肌に合うみたいで、のんびりと移動できたのがよかったです。

今回は、行きの便が強風の影響で遅れて乗り継ぎ先で飛行機を強制振替されてみたり、帰りはダラス空港の敷地内電車が一時的にストップしていてターミナル間の移動に些細な試練を求められたり、そんな思いがけないできごとたちも味わうことができました。

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キャリーバッグ

これまでは、キャリーバッグを "国内線の機内持ち込み可能なサイズ" にしていて荷物をまとめるのが些か大変だったのですけど、今回はその倍近く入る Proteca Staria V 66L に買い換えたので、もはや無造作に荷物を入れても有り余るような感じでした。

以前のキャリーバッグを買ったときは、飛行機に慣れていなくて、勝手が分からないからできるだけ手荷物を預けずに済ませたいと思っていたのですけど、慣れるにしたがって 預けて済ますことが常 だったので、それならと思って買い換えてみて正解でした。帰りのお土産を入れるのも含めて、手荷物を預けるよりも、容量が大きい方が断然楽です。

現地通貨

現地通貨は 40 ドルほど余っていて、ちょっと不足するか不安だったので、空港で 40 ドルほど換金したのですけど、今回はけっきょくのところ、使った現金は 10 ドル程度でした。朝食を含め ほとんどの時間をカンファレンス内で過ごした のでそもそもお金が必要な機会が少なかったのもあると思いますけど、大抵はクレジットカードで済みました。

ただ、アメリカはクレジットカード社会みたいに聞くことが多いように思うのですけど、現金しか使えないお店もそれなりにある様子ですし、チップをちょっと渡したいときには必要だったり。他にも、もし友人と食事をして割り勘みたいなときに現金の出番になることがある印象なので、普通はどれくらいだろう、旅行なら1日あたり 30 ドルくらいは用意しておくと安心なように感じたりしてます。

宿泊場所

宿泊場所は、昨年と同じ Alpha Inn Suites にしました。

宿泊にあまり目的意識がないので純粋に探すのが億劫だったのと、宿泊費が手頃のように感じるのと、前にも宿泊したので勝手がわかること、カンファレンスの会場まで徒歩 5 分くらいの立地であること、帰りは鍵を置いてそのまま帰れば良いので楽なのと。

日本で東横インなどの ビジネスホテル程度で満足できる人 であれば、それ以上に満足できる質素なホテルに感じます。

Developer Labs

そして、今回の目的だった Developer Labs を眺めてきました。

初挑戦のラボとあって、質素な感じの区画になっていましたけれど、それなりに人が集って、良い感じの空間に仕上がっていたように感じました。セッションが始まると閑散とするのは、自分が iOSDC JAPAN のブースで見た景色とそっくりです。

Ito Keita さん

そんな Lab を、今は San Francisco にいらっしゃる日本の @keitaitokさん が、お手伝いしてらっしゃいました。彼とは以前にもお会いしたことがあって、今回も会場を訪れるや否や、覚えていてくださって、声をかけてくれたのが嬉しかったです。

そんな彼から、実際に Lab を手伝っての感想を直接尋ねることができたのが、今回の Swift Summit 2017 訪問で いちばんの価値を感じた ところでした。ほんと、この瞬間に出逢うためにここを訪れたのかもしれない。実際に Lab を体験した人から感想を聞かせてもらえるなんて最高でした。

Lab に好印象

そんな彼も、自分と同じように WWDC の Lab の活気を想像して、今回の Lab のお手伝いをしていたのだそう。 それと比べればもちろん活気は劣るけれども、いわば WWDC は特殊ケース、この Swift Summit という場所において、この Lab はよかったんじゃないかみたいな話を2人でしながら。

自分が iOSDC JAPAN という場所で Lab を開いてみたこと、それに感じた印象、それを受けて Lab を見にきたこと。ほんと、そんな話を実際にこちらで関係者とできるなんて夢のよう。Lab に想い描くことも自分と似ている気がして、それも嬉しかったです。Ito さんとは、この日より前に出逢えていて本当に良かった。

活気より、機会

それを通して感じたことは、Lab という場は、活気はもちろんあれば良いのでしょうけど二の次で、なによりいちばん肝心なのは 機会があること なのかなって、感じられるようになりました。

そう、場所があること。なんか自分は小さなことに囚われていて、肝心なことを見失っていたのかもしれない。

そんなふうに思えるようになって、自分は iOSDC JAPAN で Lab を開いてよかった って、はっきりと感じられるようになりました。プチ同人誌即売会だけにしようかとも迷ったけれど、事前に ネットラジオ でご一緒させて頂いている繪面さんに話てみたらとっても好印象の返事を返してくれて、そんなおかげで実現に踏み切れたのもあるからなおさら、実際に開いてよかったなって思えるのでした。

未来は、誰かが描いてくれる気がする

あの時は、ほとんど告知もしなかったので、そんな場所があることさえ届かない人が大半だったとは思うのですけど、それを含めても 全体としてはよかった ように感じます。

何にしても iOSDC JAPAN の関係者が関心を向けてくれたこと、そしてたぶん、他のカンファレンス開催者の意識にも何かを残せたんじゃないかなって思えること、Swift Summit などにも見られるように 今後は当たり前な景色になるのではないかという予感 がすること。特に最後の "予感" が自分の中ではいちばん大事で、きっと、自分が Lab を開かなくても、誰かが、どちらかというと公式が開いてくれるような気がする。そういう流れになりそうな気がする。

自分も気分で Lab を開くことがあるかもしれないけれど、とりあえず納得行くまでできて満足してみた心地、とりあえず 今のところは 自分は みんなで Swift 復習会 GO! を進めて行ければいいのかなって思うところです。こちらも Lab とは色がずいぶん違うけれど 機会 という意味では共通するものがあるような気がして、目指すところはたぶん同じで。

Swift Summit 2017 素晴らしかった

そんなものを心に掴んで、今回の Swift Summit 2017 は、最高に 訪れて良かった と思えるカンファレンスになりました。これを通じて iOSDC JAPAN の体験が 100% 満足の形で幕を閉じてくれそうです。

眺めたセッション

カンファレンスに訪れたので、興味の沸くセッションもいくつか眺めて来ました。その中でいちばん思い出が深かったのは Brandon Kase さん(@bkase_さん )のセッションでした。

Brandon さんのセッションは以前にも iOSCon 2017 で拝見していたのですけど、その時の内容がとっても興味深かったのと、何より とっても楽しそうに発表する姿が印象的 で、すっかりファンになってしまったのですよね。 そんな彼が Swift Summit 2017 でも登壇すると知り、この時間だけは Lab 観察はひと休みして聴きたいなって思ってました。

彼に映る、大切なこと

そんな彼のセッションを聴く前にも、ホールにいらした Brandon さんと話す機会にも恵まれて、London の登壇がすっごく良かったことを伝えられて、そんなところも嬉しく感じるひと時でした。彼が丁寧に自分の言葉に耳を傾けてくれたから、少しばかりでしたけど、英語でなんとかそれっぽく会話ができたところも嬉しいところでした。

なんにしても、そうやって話すときも含めて ほんとに楽しそうに話す人 なんですよね。そういうところ、自分も大事にしていけたらいいなって感じました。

訪れて良かった

そんな感じで、大切なことに溢れる2日間だったように思います。そういえば今回が初めて カンファレンスそのものに興味を覚えて出かけた海外カンファレンス でしたけど、その直感に従ってここを訪れて、本当によかったです。

そう、もうひとつ印象的な景色があって、Lab を観察するためにホールに佇んでいると、けっこうな頻度で 主催の人がホールの誰かしらと話している姿 がみられたんですよね。

ブースの人とも話をしていて、きっと 繋がりを心から大事にされている人なのかな って、そんなところも嬉しく思えるひと時でした。なんかみんな、知らないところで頑張ってる。

そんな気持ちを抱きながら、今回の San Francisco の旅はおしまい。どうもありがとうございました。