iTunes 10.1 を別のパソコンへ引っ越しする

SOFTWARE REPORT


iTunes のデータを引っ越しする

Windows 7 を再インストールするにあたって、以前の Windows 7 で利用していた iTunes のデータを新しい環境に引っ越す必要が出てきました。

iTunes では、ちょっとした音楽データの他に iPhone アプリや iBooks のデータといった、iPhone や iPad を利用している自分としては重要なファイルも含まれているので、新環境への移行作業は欠かせません。

今回はあらかじめ、移行前の Windows 7 に標準搭載されていた "移行ツール" を利用して、基本的なユーザーデータをすべてバックアップした後で、それを移行後の新しい Windows 7 へ復元した環境で、引っ越し作業を完了させます。

新しいパソコンには、移行ツールを実行する前に、Apple 社から最新の iTunes をダウンロードしてインストールしてあります。

 

iTunes 関連データを移行する

iTunes 関連のデータは、通常、"マイミュージック" フォルダー内の "iTunes" フォルダーに格納されていますので、今回は Windows 7 の "移行ツール" によって、このファイルは既に新しいパソコンにコピーされています。移行ツールを使用しない場合でも、このフォルダーをまるごとコピーして新しいパソコンへ持って来れば大丈夫な様子です。

もしも、それ以外の場所に音楽データ等を保存している場合には、それらについてもコピーしておく必要があると思います。

 

また、自分の環境では iPhone で Outlook 2010 (x64) のメールやスケジュール、連絡先とも同期をとっているので、安全のため、Outlook 2010 (x64) の環境を新しいパソコンに整えてから、iTunes を起動してみることにしました。

この Outlook 2010 の移行作業にかなり手間取りましたけど、EZ-NET: Outlook 2010 を別のパソコンに引っ越す に記したようなやり方で無事に移行することができました。

 

iTunes の初期設定

Outlook 2010 の準備ができたら、いよいよ iTunes を起動します。

iTunes を起動すると "iTunes 設定アシスタント" が起動しました。まずは 【次へ】 をクリックすると、メディアファイルを検索するとのことでしたので、とりあえず 【次へ】 をクリックしてみました。

続いて "[iTunes Media] フォルダーを整理" という画面が出てきましたが、ここは既定の通り "いいえ、自分でファイルとフォルダーの名前を変更します" を選択しておくことにしました。そして "アルバムアートワークをダウンロード" という画面が表示されましたが、こちらは 【終了】 ボタンしか選択肢がない感じでしたので、それをクリックしておきます。

 

これらの手順が完了すると、iTunes が起動して、音楽ファイルの自動検出が始まりました。

しばらくすると取り込みが終了し、今まで使っていたのと同じ感じの iTunes が利用できるようになりました。iTunes Store で購入した iPhone/iPad アプリもちゃんと認識されているようです。

iBooks 関連の "ブック" 項目が "ライブラリ" の表示の中に存在しないような感じでしたが、これについてはデータが消えている訳ではなく、そのままでも iPhone と正しく同期がとれるようなので気にしなくても大丈夫です。また、この "ブック" の項目は、iTunes の "ライブラリ" へ PDF をドラッグアンドドロップした際に自動的に表示されるようになるようなので、必要であれば何か PDF を投げ込んでおけば良い感じでした。

 

iTunes の認証周りを確認する

iTunes の準備が整ったら "Audible アカウントの認証" を行う必要があるかと思ったのですが、システムメニューの 【詳細】 を確認してみると、既に認証がされているようでした。

同じパソコンに Windows 7 を入れなおしたからなのかはわからないのですが、ともあれこのままで大丈夫のようです。他、以前に ホームシェアリングで iTunes の音楽やアプリを共有する でも記したように、設定してあった "ホームシェアリング" についても有効のようで、今回は認証周りについて、特に何かを調整する必要はなさそうでした。

 

iPhone を接続する

一通りの準備が整ったら、USB ケーブルで iPhone 4 を新しいパソコンへ接続してみます。

初回なので Windows 7 のデバイスドライバーのインストールが開始されました。1 回目はなぜかデバイスドライバーのインストールに失敗してしまいましたが、気を取り直して指しなおしてみたところ、少しして iTunes が iPhone 4 を見つけました。

自分は iPhone 4 をパスコードでロックしていたので、iPhone 上でパスコードを入力するようにとのメッセージが表示されたので、パスコードを入力して iPhone 4 のロックを解除した上で、表示されたメッセージ上の 【やり直す】 ボタンをクリックしたら、iTunes が iPhone 4 を認識しました。

 

そして、いつも通りに iPhone のバックアップが行われた後、同期作業が始まりましたが、この時点で "このコンピューターは iPhone にインストールされている App を使用するための認証を解除されています。iTunes Store で購入した項目を使用できるように、このコンピューターを認証しますか?" というメッセージが表示されました。

さらには "このコンピューターを認証しないと、"Adobe Ideas" を含む 46 本の App とそのデータがこの iPhone から削除されます。" という想像に恐ろしいメッセージも併せて表示されていましたので、とにもかくにも 【認証】 を押して、認証作業を進めておくことにします。

認証には Apple ID を入力する必要がありますので、今まで使用していたのと同じ Apple ID を入力します。

認証情報を入力したら、ここで "このコンピュータはすでに認証済みです。" というメッセージが表示されました。どうやらやはり、同じコンピューターだったためか、すでに Apple Store での認証はされていたようです。

【OK】 ボタンをクリックして、同期作業は無事に終了となりました。

 

ただ、同期内容を確認してみると、App の同期はされたものの、これまで Outlook 2010 (x64) から同期していた連絡先・カレンダー・メールアカウントの同期については、チェックが外れた形になっていました。それ以外のものについても調べてみましたけど、ほかのものはちゃんと同期対象になっているようです。

改めて Outlook 関連の同期を ON にした上で 【適用】 ボタンをクリックして、同期作業を開始してみます。すると、既にほかのユーザーアカウントと同期されているとのメッセージが表示されましたが、ここでは 【情報を置き換え】 をクリックして、アカウント情報等をまるごと置き換えるようにしてみます。

そして、しばらくしてメールや連絡先といった同期が終了しました。

動作を確認してみると、メールの受信やカレンダーの表示等の情報はすべて元の通りに利用できるようになっていました。ただし、メール設定の SMTP サーバーのパスワード設定だけはリセットされてしまっていましたので、メール送信の際にパスワードが必要なアカウントを登録している場合には、それらについて再設定をしておく必要がありました。

 

iPhone 3GS や iPad についても、まったく同じ感じでした。

こちらについては、個人的に、メールやカレンダーといったものの同期はとっていなかったので、Outlook 周りのややこしい捜査の必要はなく、デバイス側のロック解除と USB ケーブルの差し込みで、従来通り簡単に同期をとることができました。