CPU のヒートシンクを交換する
HARDWARE REPORT
CPU のヒートシンク
先日に EZ-NET: CPU 温度が 65 ℃ を超えてしまう で記した続きになりますけれど、Phenom X4 9550 を搭載したは良いものの、余りにも CPU ファンの回転音が目立ってしまい、どうにも気になって仕方のない感じでした。
CPU ファンは Phenom X4 純正のものではあったのですが、熱伝導グリスの方は余っていた一番安いものでもあり、もしかするとそのせいで熱の放熱効率が悪くなっているのかとも思い、この際なので少し高めのものに交換してみることにしました。
今回用意したものは、次の通りです。
CPU ファン | SCYTHE KATANA III (空冷) |
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熱伝導グリス | ainex AS-05 (シルバーグリス 9.0W/m・K) |
グリスクリーナー | ainex AS-CLN (熱伝導グリス除去剤) |
せっかくなので、今回は少し高めのものを用意してみることにしました。特にこれまではグリスクリーナーを使ったことが無かったのですけど、なるべく綺麗に仕上がるようにと、グリスクリーナーも購入してみることにします。
PC の電源を落として、すぐさま既存の CPU ファンを取り外したら、CPU が冷めるのを待ってそれを取り外します。
グリスクリーナーの説明書を良く眺めながら CPU のグリスを綺麗に取り除きます。そして、ソケットに CPU を戻した上で、シルバーグリスをまんべんなく CPU 表面へ塗布しました。
CPU ソケットへ戻すと狭くてなかなか塗りにくいのですけど、塗ってからだとつけにくいのでそうしてます。グリス量は米 1.5 粒くらいの量で良いらしいのですけど、今回はそれよりも少し多くなってしまった気がします。
ともあれグリスを塗布したら、CPU ファンを AM2+ ソケットに取り付けて、CPU ファンの交換は完了です。
このような感じに交換して、CPUID HWMonitor を用いて温度を見てみたところ、さっそく効果を確認することができました。
交換前 | 交換後 | |
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TMPIN1 | 53 ℃ | 43 ℃ |
FANIN0 | 4500 RPM | 2057 RPM |
Phenom Core #0 | 41 ℃ | 37 ℃ |
Phenom Core #1 | 41 ℃ | 37 ℃ |
Phenom Core #2 | 41 ℃ | 37 ℃ |
Phenom Core #3 | 41 ℃ | 37 ℃ |
TMPIN1 が CPU の温度のようなのですけど、ここの温度が以前と比べて 10 ℃ ほど減少してくれました。CPU ファンの回転数も半分ですし、コア温度もそれぞれが下がって検出されています。
全体的に PC の音も静かになってくれたので、なかなか良い感じです。
ただ少し気になるのは、エアフローの問題なのか、ハードディスクの温度が以前の 42 ℃ から 49 ℃ へと上昇してしまったところでしょうか。全体的に落ち着いてくれれば言うことなしなところですけど、CPU から放たれた熱というのが在るわけで、その辺りについても考えなければいけないということなのかもしれません。