JP ドメインの指定事業者として 21-domain.com を利用してみる
REPORT
JP ドメインと指定事業者
独自ドメインを取得した場合、それに関する管理は "指定事業者" を通して行うようになっています。
ドメイン自体は JPNIC が統轄しているのだろうと思いますけど、そのドメインに関連する、ドメインの有効期限の更新やそのドメインのレコード情報を管理している DNS サーバ (ホスト情報) などの変更などは、指定事業者を通じて変更することとなります。通常は、そのドメインの取得を申請した機関がそのドメインの指定事業者となります。
個人的に、これまでは NTT コミュニケーションズ の OCN ADSL IP8 を利用していたのですけど、そこまで IP アドレスが必要ではないこともあって、手軽な値段で固定 IP を 1 つ貸してもらえる INTERLINK の ZOOT for フレッツ・ADSL に変更してみることにしたのでした。今までは OCN に契約した際にドメインを取得したということもあって OCN を指定事業者としていたのですけど、OCN と解約することになれば、それに伴って指定事業者を変更する必要性が生じてきます。
なお、指定事業者は多数存在し、それらは JPRS に掲載されている指定事業者リストにて探すことができます。
インターリンク社も指定事業者登録をしているようですので、そちらでも良いかとも思ったのですけど、ドメインを運用して行く上で必要な DNS サービスを提供している業者を探していたところ、21-domain.com という指定事業者が見つかりました。
この指定事業者は "汎用ドメイン" だけでなく "属性ドメイン" も取り扱っているので個人的に理想的だったのと、有償で提供している DNS サービスも良さそうな感じだったので、指定事業者はこちらにしてみることにしました。なお、提供している DNS サービスは別に他の指定事業者と契約したドメインでも契約可能のようですので、必ずしも今回のように両方とも合わせておく必要はないですけれど。
属性型 JP ドメインの指定事業者を 21-domain.com に変更する
21-domain.com ハンドルを取得する
ドメインの指定事業者を "21-domain.com" へ移転するためには、まずは 21-domain.com を利用するための "ハンドル登録" を行う必要があるそうです。
ハンドルの登録は、トップページから "新規ハンドル発行 (無料)" のリンクをたどって必要事項を入力するだけですので特に難しいこともないと思いますが、以前に EZ-NET レポート: 21-domain.com のレンタル DNS サービスを試してみる のときに記したお話しの方も必要ならば参考にしてみてください。
指定事業者移転の流れ
既に取得してあるドメインの指定事業者を 21-domain.com に変更するには、 あらかじめ現在の指定事業者へ移転を行うことを知らせた上で、21-domain.com へ移転申請をする感じになるということでした。
そこで OCN の会員サポート URL から、ドメインの移転申請の手続き方法について確認してみたところ、とりあえず OCN 契約中の手続き方法としては、まずは自分の方から新しい指定事業者 (21-domain.com) へ変更要求を行う感じになるそうです。
21-domain.com の但し書きには "事前に現在の指定事業者へ移転の連絡を行わないと、承認されないことがある" と記されている感じですので、少なくとも現在の OCN の方針としては、連絡せずに手続きを開始して大丈夫ということなのでしょう。
OCN 会員サポート URL 内の説明の流れを読み解いて行くと…
- 新しい指定事業者 (21-domain.com) が移転手続きを開始すると
- JPRS から現在の指定事業者 (OCN) へ確認通知が届くということで、
- それを受けて OCN から自分宛てへ移転手続きが正しいものであるかの確認がなされるとのことです。
- それに返答することで、現在の指定事業者 (OCN) から JPRS へ承認が通知され、
- そして新しい指定事業者 (21-domain.com) への変更が終了するようです。
そのような感じで、手続きを進めてみようと思います。
指定事業者の変更を依頼する
指定事業者を 21-domain.com へ変更するために、取得したハンドル番号でログインします。
そして 「ドメインサービス」 のメニューから 「属性型 JP ドメイン」 へとたどり、そこから 「指定事業者変更」 手続きを行います。その際、属性型 JP ドメインの場合には次回の更新費用が必要とのことでしたので、あらかじめ "ポイント購入・決算手続き" を行う必要があるとのことでした。
21-domain.com は予めポイントを購入した上でそれを使用して支払いを行う感じとなっていて、1 ポイント 1 円換算とのことです。支払いには銀行振り込みまたはクレジットカードを使用することが出来るとのことでしたので、とりあえず銀行振り込みで支払ってみることにします。
サービスメニューから 「ポイント」 を選択して、そこから 「ポイント購入 (銀行振込)」 を選択します。そしてお支払い金額として購入したい金額を入力して 【銀行振り込みによる決算(試算)】 ボタンを押します。すると支払期限等を含む確認ページが表示されますので、間違いなければ 【この内容でポイントを申し込みます。】 ボタンを押した上で期日内に振込みを行います。
振込み時の注意としては、振込名義のところにハンドル番号を付け忘れないようにすることと、確認ページまでは表示されていた振込み金額が申込完了ページでは表示されないため、振込み金額を間違えないように注意する必要があるということでしうか。
この手続きを終えることで、ログインページには "入金確認中" としてポイント数が表示され、振込みが行われればそれがポイントとして正式に利用できるようになります。使用できるようになるまでは少し時間が必要ですので、予定が立ったら早めに申し込んでおくのが良さそうです。
ポイントが有効になったら、改めて 「ドメインサービス」 の 「属性 JP ドメイン」 をたどって、今度は指定事業者変更の 「お申し込み」 リンクをたどります。そしてハンドル名や氏名、メールアドレス、対象ドメイン名などを入力して、【送信】 ボタンを押すと確認画面が表示されますので、入力内容を再確認した上でさらに 【送信】 ボタンを押せば手続き完了です。
とりあえず自動的に 21-domain.com から、入力したメールアドレス宛に通知メールが届きますので、目を通しておきましょう。
移転手続きを完了させる
午前中に 21-domain.com へ指定事業者変更依頼を行って、夕方頃に OCN から "変更元の確認依頼" のメールが届きました。それによると、担当者と連絡先電話番号を教えてくれとのことでしたので、それを記載した上で返送しておきました。
それから土日を挟んで月曜日に、再び OCN より詳細な手続き方法に関するメールが届きました。その情報はパスワードにより暗号化されていて、そこまでするほどの内容でもなさそうな気もしましたけど、とりあえずその指示に従って手続きの 「承認」 をメールで連絡しておきました。
それから午後になって OCN より指定事業者変更の手続きが完了したとの通知が届き、さらに数時間ほどして 21-domain.com からも、指定事業者の変更手続きが完了したことを知らせるメールが届きました。
これで無事、指定事業者の変更手続きが行われ、21-domain.com の管理サイトから、ホスト情報 (ネームサーバ) の変更などの各種取り扱いが出来るようになりました。
汎用 JP ドメインの指定事業者も 21-domain.com に変更する
OCN から 21-domain.com への指定事業者を移転する勝手が判ったので、改めて今度は汎用ドメインの移転申請を行ってみました。属性型 JP ドメインと同じような運びになるのかと思っていたのですけど、やってみるとそれよりも簡単に、そしてすぐに手続きを終えることが出来ました。
順序としては先に 21-domain.com に申請をして追って OCN が承認の確認メールをくれるところまでは同じでしたけど、そこからすぐに承認手続きの行える Web サイトへ導かれた後、承認すれば完了でした。しかも、どの手続きにおいても途中は全て自動化されていたようで、要求から手続き完了までは間髪入れずに進んでいった感じです。
ただし指定事業者変更の手続きを終えた後の、21-domain.com の管理ページを用いてドメイン情報を操作できるようになるには、今回は 1 日ほどの時間が必要でしたけれど。