Windows 7 で e-Tax 国税電子申告・納税システムの利用準備を整える

SOFTWARE REPORT


e-Tax 国税電子申告・納税システム

e-Tax 国税電子申告・納税システム とは、PC とインターネットを使って事務所内から、国税に関する各種申請や届出などを行うことができるサービスです。

この e-Tax を利用するにあたっては、Windows PC とインターネット環境も然ることながら、その他いくつかの環境を PC に構築する必要があります。必要な環境については、http://www.e-tax.nta.go.jp/systemriyou/systemriyou2.html に記されていますので、そちらも参考にしつつ、環境を構築して行くこととなります。

平成 22 年 1 月 18 日現在、e-Tax 国税電子申告・納税システムシステム(イータックス)のサイトには、現時点での最新バージョンである Windows 7 にも対応しているとのことでした。

電子署名に必要な申請者の電子証明書を準備する

電子申請を行う際には、e-Tax 国税電子申告・納税システムシステム(イータックス)で利用可能な電子証明書を予め用意する必要があるとのことでした。

利用可能な電子証明書としては、法務省の商業登記認証局が発行する電子証明書や、地方公共団体の公的個人認証サービスの電子証明書等を利用することができるとのことです。他にも http://www.e-tax.nta.go.jp/systemriyou/systemriyou3.html の方に対応電子証明書が多数記載されていましたので、それらの中から適切なものを用意することになるのでしょう。

なお、以前に EZ-NET: 法務省の電子証明書を取得する EZ-NET レポート: 東京都町田市の住基ネットカードを入手する の方で電子証明書の取得について触れたことがありますので、電子証明書の取得についてはそちらも参考にしてみると良いかもしれません。

 

政府共用認証局のルート証明書を登録する

e-Tax 国税電子申告・納税システムシステム(イータックス)の利用にあたり、ブラウザに "政府共用認証局のルート証明書" を登録する必要があるとのことでした。

これには、https://www.e-tax.nta.go.jp/todokedesyo/kaishi_confirm.html ページで提供されている "ルート証明書インストーラ" をダウンロードして、実行することでインストールを行うことができるようになっていました。インストーラーの手順に従って進めることで、ルート証明書を簡単にインストールすることができるようになっています。

なお、このインストーラーでのインストールが上手く行かない場合には、手動でインストールする方法も用意されているようでした。もしもインストーラーでは上手くインストールできない場合には、上記ページ内の "別手順によるルート証明書のインストール" を参照すると良いかもしれません。

 

Internet Explorer に e-Tax 国税電子申告・納税システムの URL を登録する

Windows Vista や 7 を用いて e-Tax 国税電子申告・納税システムシステム(イータックス)を利用する場合は、あらかじめ、eLTAX 地方税ポータルシステム(エルタックス)の URL "https://www.portal.eltax.jp/" を Internet Explorer の信頼済みサイトとして登録しておく必要があるとのことでした。

こちらについても、信頼済みサイト登録ツールが https://www.e-tax.nta.go.jp/todokedesyo/kaishi_confirm.html ページで提供されていましたので、こちらをダウンロードして実行します。インストーラーの手順にしたがって操作を進めれば、信頼済みサイトとして必要な URL がブラウザに登録されました。

信頼済みサイト登録ツールが上手く動作しない場合には、上記ページ内の "信頼済みサイトへの登録手順(手動)" の記載にしたがって URL を登録するとよさそうです。

 

e-Tax 国税電子申告・納税システムの開始届出を行う

ここまでの準備が整ったら、e-Tax 国税電子申告・納税システムシステム(イータックス)の開始届出書の作成に移ります。

https://www.e-tax.nta.go.jp/todokedesyo/kaishi3.html ページへアクセスしたら、【1.開始届出(初めての方)】 の今回は 【法人の方】 をクリックして利用申請を開始します。

 

法人名称等の入力

組織名称(株式会社等) 組織名称が法人名称の前や後のどちらにつけられるかや、その組織名称を選択します。
法人名称(フリガナ) 法人名のフリガナを全角カタカナで入力します。"カブシキガイシャ" 等の組織名称は入力しません。
法人名称 法人名を入力します。"株式会社" 等の組織名称は入力しません。
支店等名称 本店または主たる事務所ではない場合には、"支店等" を選択の上、支店名とそのフリガナを入力します。
郵便番号 所在地の郵便番号を入力します。
納税地 納税を行う事務所の所在地を入力します。
電話番号 事務所の電話番号を入力します。
提出先税務署の選択 開始届出を提出する所轄の税務署を選択します。

 

代表者情報の入力

代表者氏名(フリガナ) 代表者の氏名をカタカナで入力します。
代表者氏名 代表者の氏名を入力します。
郵便番号 代表者の住民票に記されている住所を入力します。
電話番号 代表者との連絡の取れる電話番号を入力します。

 

暗証番号の入力

暗証番号 e-Tax を利用する上で必要となる暗礁番号です。8 字以上の英小文字と数字で指定します。
納税用確認番号 電子納税の際に使用する 6 桁の数字です。
納税用カナ氏名・名称 電子納税時に ATM に表示される自身の名称を半角カタカナや英大文字等で指定します。
メールアドレス 登録する電子メールアドレスを指定します。
整理番号 所轄の税務署で管理している 8 桁の整理番号が分かる場合は入力します。
参考事項等 必要があれば何か入力します。
税理士等の代理送信 税理士等が代理送信される場合は、税理士氏名等の情報を入力します。

 

これらの入力が終わったら 【確認】 ボタンをクリックします。

ここで、これまでの入力内容が一覧表示されるので、内容を確認するとともに、念のため印刷等をして内容を残しておくと良いようです。

 

後は 【送信】 ボタンをクリックすれば、利用者登録は完了です。画面上に "利用者識別番号" と "暗証番号" の情報が表示されるので、これらを印刷するなどして控えておくと良いでしょう。

ここまできたら、e-Tax 対応ソフトウェアを用いて e-Tax 国税電子申告・納税システムを利用することになりますけれど、そのお話については EZ-NET レポート: Windows 7 64bit で e-Tax ソフトウェアを利用してみる の方で触れることにしようと思います。